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2004.04.25

こまばアゴラ劇場の2004年度法人支援会員になりました

昨年度に引き続き、アゴラ劇場の支援会員になりました。

会員名は「東京医科歯科大学教養部・現代パフォーミングアーツ入門」。会費は当面僕が個人負担しており、公費の支出はありませんので誤解なきよう。ただし、会員に進呈される「チケット引換券」の利用希望者に対しては、利用枚数に応じた"共同出資"をお願いします。つまり引換券を有償で頒布するということですが。引換券1枚あたりの負担額は

5万円(会費)÷50(いただける引換券の枚数)=1000円

を超えない額、ということになります(学生には値引きあり)。この引換券はアゴラ劇場およびアトリエ春風舎で今年度上演される全公演で使用可能で、引き換えられるチケットの方はだいたい2000~3000円だからかなりお得。対象は東京医科歯科大学の学生および教職員の皆さんです。ふるってご利用ください。もちろん1枚から利用可なので、面白そうだと思ったらまずはご連絡を。

【追記】さっそくですが5/1-16にアトリエ春風舎で上演される「ヤルタ会談」「忠臣蔵OL編」は超オススメです。どちらも再演で、「ヤルタ会談」は同キャストによる昨年の公演、「忠臣蔵」は別ヴァージョンの「修学旅行編」を観た上でオススメしています。特に後者は抱腹絶倒の面白さで、エンタテイメント性の面でも演劇の可能性という意味でも大傑作短編といえるでしょう。ちなみに「OL編」「修学旅行編」の両方観た人は皆「強いて言えばOL編の方が面白かった」と言っています。それが超安価で観られるわけですからね。演劇で超のつくオススメは年に何本もないのでそのつもりで。

なお、チケット引換券のこのような利用形態については、事前にアゴラ劇場側に問い合わせて了承を得ています。支援会員制度は単なるチケット割引制度とは趣旨が異なるのでご注意ください。チケット引換券や引換券で引き換えたチケットの販売・転売は禁止されています。


うちのような小さな大学で、授業カリキュラムも(平均的な理系学科と比べても)かなりハードとなると、年間50枚でも使い切るのは大変なのだ。まだ周知が徹底していないこともあるけれど。

だいたい、元々特別な興味を持っていない学生に、「面白いから観なさい」と言ってもまず反応しない。まあわからんでもないが。自分が学生の頃の経済力を考えれば、「2000~3000円も払ってもしつまらなかったら」と思うとぞっとする。「映画の方が安くて面白い」と言われかねない。当然の主張だ。よくできた映画よりつまらない芝居は山ほど存在する。

だから「映画より安いんだから一度くらい観てみれば」という環境をまず作ることは重要だ。とりあえず「高いから観ない」という言い訳を一つ潰した。平均的な映画よりはるかに面白い芝居もまた山ほど存在する。ましてアゴラは全公演を劇場がプロデュースすることで一定のクオリティを保証しようとしているのだ。

一方で、「劇団四季なら(少々高くても)一度は観てみたい」という学生もまた少なくない。これはある意味、劇団四季の経営戦略の勝利であり、拍手を贈るべきことかもしれない。芝居のクオリティもチケット価格に見合うものだろう。だがここにはおそらく「有名だから安心」という心理が多少なりとも働いている。それは僕がもっとも忌み嫌うものだ。自分のアタマと感性で評価することから逃げてはいけない。「アゴラ劇場主宰の平田オリザさんはテレビ番組のコメンテーターなんかでよく見るから偉い人なんだろう」と思ってしまったらそれもまずい(笑)。

【追記】賢明な読者はお気づきと思いますが、同じ論理で「このサイトのオススメを簡単に信じてはいけない」ということにもなるわけです。授業でも「年寄りの言うことは信じるな!僕も君らから見れば年寄りだから簡単に騙されるな!」ということはよく言っています。で、僕としては個々の発言に責任を持つことで信頼を得ていくしかないでしょう。ここには書かなかったけれど、昨年度末にメールで学生に薦めた羊団の芝居はかなり難解で、見終わってからどう評価していいか悩んだことを告白しておきます。

たとえばちょっと分別のある音楽ファンなら、CDのクオリティにメジャーもインディーズも関係ないことは知っている。ジャズの世界なら一流の奏者が小さなライブハウスで演奏することは珍しくなく、そこでは大ホールでは決してあり得ないタイプの興奮がしばしば味わえる。アゴラのような小劇場も同じだ。


ところでこの法人会員、大学関係は今のところうちだけみたいですね(【追記】その後、成城大学芸術学科も法人支援会員に加わりました)。ちなみに僕の専門は演劇でも音楽でもないんですけど。特に文科系の大学・学科で、演劇やその他の芸術に直接関わっている方々はこういった制度についてどう考えておられるんでしょうか?

もっとも、うちもあまり利用者が増えないようなら来年度はやめるかもしれません。ニーズが伴わない「教育」は空回りするだけですからね。と、挑発を込めて書いてみたりして。

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