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2004.05.29

お茶の水管弦楽団第74回定期演奏会をすみだトリフォニーで聴く

うちの大学+お茶大合同オケです。大学の規模の割にはなかなかのレベルじゃなかろうか。学生時代によく聴きに行った某六大学オケ(母校のそれではなく友人が所属していた)と比較しても遜色ないように思える。贔屓目抜きで大したもんだと思うよ。マーラーも大変だったと思うけど、芥川也寸志なんてよく取り上げたなあ。面白い曲でした。

一応クラシック音楽業界に関わっている身(僕が執筆している「現代ギター」はクラシックギター専門誌です)としてこういうことを書くのは気が引けるのだが、実はオーケストラ音楽はそんなに好きではない。正確に言うと、お金を払ってプロのオーケストラを聴きに行ったりCDを買ったりしようという気になかなかならない。

理由は明快である。
楽器弾かないやつが真ん中で偉そうにしているのが気に食わないから。


というのは冗談です。
本当の理由は、個々の演奏者の個性が感じ取れる音楽の方が好きだから。クラシックなら室内楽の方が好き。ギターはたいていソロだし。

じゃあ大学オケの演奏会は義理で行っているのかというと、そうではない。

これまた理由は明快である。個性を感じ取るまでもなく、すでに僕は彼らを"知っている"から。別の見方をすれば、楽器を弾いていること自体が彼らの個性だ。ステージには見覚えのある顔がたくさん並んでいる(僕は学士入学を除く全学生の必修科目を担当している)。「え、あいつがあんな楽器を」と驚いたりして(失礼)。難しそうなソロパートになると「頑張れ!」って感じで聴いている。

音楽の感動は詰まるところ、それを作る人、演奏する人との広い意味でのコミュニケーションによって生み出されるものである。「生演奏」にこだわる理由の一つもそれだ。オケに限らずジャズ研でもそうなのだが、"身内の演奏"は普段批評的な聴き方ばかりしていると忘れてしまいがちな、音楽の別の側面を思い出させてくれる(といっても批評行為においては"身内に甘い"ようなことは一切ないので誤解のないように)。


終演後、最後までステージに残って団員と握手するコンミスの姿に、ちょっともらい泣きしそうになりました。

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