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2004.05.31

ライブ情報(堀越彰、今堀恒雄、喜多直毅、鈴木大介他)

6月前半のライブ・公演情報です。

【追加情報】
以下の3公演の招待状をいただきました。僕の分がタダになるので、その分学生に援助します(つまり一人分引いて頭割りにするということ)。希望者は連絡してください。
6月5日鈴木大介ギターエラボレーション
6月9日武満徹室内楽曲連続演奏会
6月11日カルロス・セイシャス生誕300年記念コンサート

★を付けたものは特別推薦公演です。
(感想レポートを提出すると成績評価の際考慮されます)

6月16~19日ラララヒューマンステップス★@さいたま芸術劇場

6月1日(火)
東方異聞★@六本木ピットイン
 ■元山下洋輔トリオのds、堀越彰による新邦楽ユニット。

6月4日(金)
清水一登p、今堀恒雄g、向島ゆり子vln@大泉学園inF

6月4日(金)~6日
弘前劇場『背中から四十分』★@麻布 die pratze

6月5日(土)
板橋文夫(P)&鬼怒無月(G)デュオ@桜木町ドルフィー
鈴木大介ギターエラボレーション★白寿ホール
 ■クラシックギターの連続リサイタル1回目。

6月6日(日)
COIL@新宿ピットイン
 ■鬼怒無月(g)率いるジャズロックバンド。

6月7日(月)
喜多直毅 & the Tangophobics + ONE★新橋サムディ
 ■来校演奏でお馴染みの喜多さんによる本格的タンゴバンド。

6月9日(火)
黒田京子(pf)/喜多直毅(vln) @大塚グレコ
武満徹室内楽曲連続演奏会★@オペラシティ・タケミツメモリアル(詳細
 ■武満の名曲をまとめて聴ける貴重な機会。こういう企画ならではの超豪華メンバー。

6月10日
スパニッシュコネクション★@青山CAY
 ■昨年度のゲスト、伊藤芳輝さん(g)のバンド。
大萩康司@六本木STB139(チケットは売り切れ)

6月11日
梅津和時KIKI BAND@江古田バディ
カルロス・セイシャス生誕300年記念コンサート★@津田ホール
 ■知人の音楽評論家・谷戸基岩さんが企画したクラシックコンサート。出演者は曽根麻矢子(チェンバロ)はじめ皆一流です。

6月12日
フライド・プライド@アサヒスクエアA
 ■ギター&ボーカルの人気デュオ。ジャズです。要予約(詳細
クリターズバギン@代官山BALLROOM(詳細
 ■いわゆるジャムバンド。一昨年ライブを観たがかっこよかった。会場はクラブです。

6月13日
クリターズバギン@代官山BALLROOM
中村善郎(vo,g)+吉田次郎(g)@モーションブルー横浜
 ■日本のボサノバ第一人者が実力派ジャズギタリストと。

6月14日
渡邊奈央(vo,pf)+喜多直毅(vln)他@吉祥寺スターパインズカフェ
【追加】大渕博光(ボーカル)、伊藤芳輝(ギター)他★@音や金時
saigenji@表参道プラッサオンゼ
南博トリオ@鎌倉ダフネ

6月15日
eEYO idiot@吉祥寺マンダラ2
 ■ds外山明。

6月16日
おしゃれジプシィ@六本木STB139
 ■喜多直毅さん参加のアラブ音楽風プログレバンド。
田中邦和sax,森下滋pf@上野GH9
 ■センベロの田中邦和君+若手実力派ピアニスト。

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2004.05.30

クロスオーバー/フュージョンという80年代の美しい記憶

代々木第一体育館にてクロスオーバージャパン04。

最初に出演したディメンションを除けば、大雑把に言って70年代後半から80年代前半にかけての音楽だ。学生諸君の多くはまだ生まれてませんな。

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2004.05.29

お茶の水管弦楽団第74回定期演奏会をすみだトリフォニーで聴く

うちの大学+お茶大合同オケです。大学の規模の割にはなかなかのレベルじゃなかろうか。学生時代によく聴きに行った某六大学オケ(母校のそれではなく友人が所属していた)と比較しても遜色ないように思える。贔屓目抜きで大したもんだと思うよ。マーラーも大変だったと思うけど、芥川也寸志なんてよく取り上げたなあ。面白い曲でした。

一応クラシック音楽業界に関わっている身(僕が執筆している「現代ギター」はクラシックギター専門誌です)としてこういうことを書くのは気が引けるのだが、実はオーケストラ音楽はそんなに好きではない。正確に言うと、お金を払ってプロのオーケストラを聴きに行ったりCDを買ったりしようという気になかなかならない。

理由は明快である。
楽器弾かないやつが真ん中で偉そうにしているのが気に食わないから。


というのは冗談です。
本当の理由は、個々の演奏者の個性が感じ取れる音楽の方が好きだから。クラシックなら室内楽の方が好き。ギターはたいていソロだし。

じゃあ大学オケの演奏会は義理で行っているのかというと、そうではない。

これまた理由は明快である。個性を感じ取るまでもなく、すでに僕は彼らを"知っている"から。別の見方をすれば、楽器を弾いていること自体が彼らの個性だ。ステージには見覚えのある顔がたくさん並んでいる(僕は学士入学を除く全学生の必修科目を担当している)。「え、あいつがあんな楽器を」と驚いたりして(失礼)。難しそうなソロパートになると「頑張れ!」って感じで聴いている。

音楽の感動は詰まるところ、それを作る人、演奏する人との広い意味でのコミュニケーションによって生み出されるものである。「生演奏」にこだわる理由の一つもそれだ。オケに限らずジャズ研でもそうなのだが、"身内の演奏"は普段批評的な聴き方ばかりしていると忘れてしまいがちな、音楽の別の側面を思い出させてくれる(といっても批評行為においては"身内に甘い"ようなことは一切ないので誤解のないように)。


終演後、最後までステージに残って団員と握手するコンミスの姿に、ちょっともらい泣きしそうになりました。

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噂の五反田団をやっと観た

駒場アゴラ劇場にて。なるほどこういう芸風か。面白いです。
明日30日が千秋楽。医科歯科生はチケット引換券にて安価で観られるので希望者は連絡して下さい。僕は明日は観られませんが、駒場在住なので13時までに来てくれれば手渡し可。

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2004.05.27

今堀恒雄と内橋和久のギターが共鳴する空間に浸るという至福

吉祥寺マンダラ2でのセッションが終わったところ。内橋さんのギターはいつも素晴らしいけど、フリーインプロでこんなにジーンときたのは久しぶりだなあ。

【追記】
内橋さんのソロ演奏を初めて聴いたときの衝撃は忘れられない。7・8年くらい前かな。いわゆるフリーインプロヴィゼーションのライブもそれなりに経験して、それなりに「わかった」つもりになっていたと思う。「おれってフリーも"わかる"んだぜ」といい気になっていたかもしれない。

内橋さんの演奏は、僕のくだらない固定観念を徹底的に打ち砕いた。目の前で信じられないことが次々に起こった。この音を一人の人間が、リアルタイムで操作し即興的に発しているという事実。最初の一音から最後まで、ずっと興奮しっぱなし。

「わかる」必要などなかったのだ。あるがままを受け入れればよい。ああなんていい音なんだろう、と浸っていればよかった。こんな単純なことが今まで"わかっていなかった"なんて!

その後内橋さんのライブをおっかけるようになって久しいが、程度の差はあれ期待は決して裏切られることがない。即興だけでなく、維新派の緻密に構成された音楽も素晴らしい。まあ即興演奏というのは究極的には瞬間的な作曲行為なので、即興がすごい人はたいてい作曲もすごいんだけど。

で、UAのコンサートの余韻も冷めやらぬこの日のライブ。
吉田達也さん(ds)とのデュオは初めて聴いたかな。暴力的な音がたまらない。「たまにはこういうの聴かなくちゃねえ」とつい顔がニヤけてしまう。そしてもう一人の大好きなギタリスト、今堀恒雄さんを含むセッション。ああ。

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2004.05.26

サイゲンジ(vo,g他)+岡部洋一(per)による世界制覇という妄想

5/25 表参道 プラッサオンゼにてサイゲンジさんのライブ。共演はパーカッション奏者の岡部洋一さん(+後半途中から山上ひとみさんsax&pianica+飛び入りのサックスの方)。

16日の記事の最後のパラグラフについて少し補足する。なぜ日本人が英語で歌ってもウソ臭いのか。なぜサイゲンジの南米系オリジナルポップスに可能性を感じるのか。

鍵はリズムだと思う。リズムは世界の共通言語だ。

岡部さんと言えばボンデージフルーツ…という僕は少数派かもしれない。1stCDが出たのが94年だからもう10年以上聴いていることになる。変拍子バリバリのジャズロックからラテンものまで、この人の叩き出すリズムはなんでこんなに気持ちいいのか。晩年のバーデン・パウエルは来日公演の際、わざわざ岡部さんを共演者に指名したとか。世界の巨匠をも唸らせるリズムなのである。

そしてROVO。つい最近も、日比谷野音でのライブにしびれたばかりだ。この日も岡部さんはROVOのTシャツを着ていた。ほどなく欧米ツアーに旅立つという。待ってろよ、欧米の諸君。腰抜かすなよ。

後から言うとハッタリ臭いけど、「サイゲンジ+岡部洋一」が実現したらすごいだろうな、というのは初めてサイゲンジさんのライブを聴いた頃からボンヤリ考えていた。ついにその日がやってきたのだ。興奮せずにいられるものか!

続く(かも)

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2004.05.21

内橋和久のギターとダキソフォンが広いホールの空間を震わせ、渋谷公会堂が巨大なライブハウスになった

さっきUAのコンサートが終わり、まだ放心状態。

【追記】
なんと5月17日の記事を書いた数時間後に、僕が参加している某メーリングリストで「UAのコンサートのチケット譲ります」との投稿が。特に信仰心など持ち合わせていないが「神様はいる!」と思わずにいられなかった。それとも今年の運をすべて使い果たしてしまったのか。

サポートメンバーのうち、内橋和久さん(g)、外山明さん(ds)、菊地成孔さん(sax)、清水一登さん(key,bcl)の4人は大泉学園inFや新宿ピットインで何度も観ている。当然至近距離で。ベースの鈴木正人さん(from Little Creatures)もジャズのライブで見たことあるし。でもここは渋谷公会堂なのだ。なんだか不思議な感覚。

内橋さんはやっぱりいつもの内橋さんだ。かっちょえー。
「いつもの」といっても(フリーじゃなく)コード進行に沿って演奏する内橋さんを聴くのは久しぶりなんだけど。でも音使いのセンスが尋常じゃない。周囲の音に対する反応速度もすごい。こういうのはフリーだろうがポップスだろうが関係ないんだな。

UAも最高。惚れた。
アンコールでの菊地成孔さんによる管楽器のみによる伴奏アレンジもクールでした。

7月6日すみだトリフォニーのチケットを帰りに購入。後日内橋さんに伺ったところ、演奏は日ごと変化しているそうです。地方公演を経てどう変わっているか楽しみ。

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ラララ・ヒューマンステップスについてダメ押し

3月6日の記事で紹介したカナダのダンスカンパニー。いよいよ来日公演が来月に迫ってきました(6月16-19日)。詳細情報はこちら

主催者のカンヴァセーションからカッコいいチラシが届きました。研究室前に置いておくので欲しい人は持って行ってください。5月30日の映画版無料上映会は「行かなきゃ損」ぐらいのイベント。

それから、新たに学割チケットを販売するそうです。ただし一般販売はないようなので徳永まで連絡してください。

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2004.05.20

輸入盤規制に関わる著作権法改定問題について整理しておきます

4月19日5月11日の記事で触れた著作権法改定問題について、あらためて言及しておきます。

この法案はすでに参議院で全会一致で可決され、来週には衆議院で審議入りするそうです。僕個人はこの法案に断固反対しますが、学生諸君に対して同意を求めたり、まして署名を呼びかけたりはしません。それは就業規定で禁止されている「学内での政治活動」に該当しかねないということもあるけど、それよりなにより、みんなが自分のアタマで真剣に考えてくれないと意味がないと思うからです。

ただ、よきにつけあしきにつけ、日本の音楽文化の将来を大きく左右しかねない大変な事態に直面しているということを知ってもらいたい。ここで取り上げる理由は、それだけです。あとは各自が判断してくれ。

音楽関係者による声明文
(僕も「メディア関係者」の末席に名前を連ねさせていただいてます)

問題を的確かつ冷静に整理している音楽評論家/プロデューサー高橋健太郎氏のサイト
(僕は彼がcolumnに書いている意見をほぼ全面的に支持します)
【追記】ただし5月19日付けのコラムはいきなり読むと混乱すると思います。古い方(4月15日あたりが最初)からどうぞ。

ITmediaの連載記事:第1回 第2回 第3回 最終回
(法案を推進する文化庁の意見も紹介されており、問題を多面的に知ることができます)

【20日の記事をこちらに追記】
5月20日の朝日新聞夕刊で輸入盤規制問題が取り上げられました。
「やっと」という感じだけど、まあよかった。ただ、ポイントは若干ズレてるなあ。国内盤で買えるものについては心配してないんだが。マイナー盤輸入にも影響が出る可能性を否定できないことが問題。

【さらに追記】
5/24付けで意見書&公開質問状が発表されました。
かなり細かい点まで問題を網羅しています。

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2004.05.19

エルビン・ジョーンズが死んでしまった

今夕刊読んでて気付いた。もっかい生で観たかったなあ。アーメン。

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2004.05.17

燐光群「犀」の劇評が今日の朝日夕刊に載ってます

うーんやっぱり面白そうだ。早く観たいぞ。なお明日18日はアフタートークのゲストが元本学教養部教授の松岡和子先生です。

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うあぁぁぁーっ内橋和久さん(g)が!

UAのツアーの参加していることに今頃気付いてしまった。

なんてしょーもないダジャレ飛ばしてる場合じゃないぞ。なんたる不覚。渋公のチケットまだあるだろうか。

ちなみに菊地成孔さん(sax)、外山明さん(ds)も参加しているのは知っていた。アルバムに内橋さんが参加しているのも知っていた。なぜツアーのことは気付かなかったのだろう。やはりどこかで「ありえない」と思っていたのか。えらいぞUA。内橋さんの偉大さによく気付いた。

もう一生あたなについて行きます。

と、そのぐらいのことは言ってしまいそうな勢いだ。いかん。動揺しちょる(長州出身だ)。

【追記】本当に動転していたようだ。なんだ「あたな」って。もちろん「あなた」のつもり。面白いから残しておこう。

17日(今日だ)に新宿ピットインで内橋さんと外山さんが久々に共演すると思ったらそういうことか。いや関係ないかもしれないんだけど、リハや打ち合わせで会って「じゃあ合間にセッションでもやるか」って話になるのはありそうな気がする。

ちなみに内橋和久さんには平成13年度、つまり初年度の「現代パフォーミングアーツ入門」の授業で演奏していただきました。演奏前に内橋さんをみんなに紹介してからこう言った。

「最大の目標を達成してしまったので、この講座は来年はやりません」

もちろん本気ではなかったが、そのぐらい嬉しかったのだ。今度UAも一緒に呼ぶか!?無理だっちゅーの(笑)。

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2004.05.16

サイゲンジという日本発ワールドミュージックの可能性について

モーションブルー2日目の第一報。当初は「進化するサイゲンジ」というタイトルを考えていたのだけど、もう少し大きなことを考えてみたくなった。続きはまた。

【追記】
さて続きです。また随分時間経っちゃったが書かないわけにはいくまい。

このblogのリンクを注意深く観察してる人(いるのか??)なら気付いたかもしれないが、サイゲンジさんを現代ギターの連載で取り上げることになり15日昼にモーションブルーでインタビューさせていただいたのだ。そのまま夜のライブにご招待していただいたという次第。1日目のライブが終わって興奮のうちに事務所の方にお礼の御挨拶をしたところ、「明日も来ますか?」ということで16日も。ありがたやありがたや。

ここらで一度確認しておくと、招待していただいたことを明記するのはポリシーであり、自慢しているわけではありません。良い音楽はお金を払って楽しむことが大事。そういう感覚を忘れてしまったら僕みたいな専業でないライターは存在価値がない。もちろん専業ライターだって、まともな人なら招待された分以外にお金を払ってたくさんのライブやコンサートに行っている。

それでも、自分の好きなアーチストのライブに招待していただけるのは本当に嬉しい。モーションブルーのような立派なハコならなおさらだ。「立派」だから偉いってわけじゃないが、モーションブルーは空間に適度な広がりがあり、音が非常にいい。首都圏で最高レベルだと思う。設備だけでなく、PAオペレータがしっかりしている。一度バランスに不満を感じてウェイターの方にちょっと耳打ちしたら(やな客だね)、数分後にちゃんと改善されたのには感心した。

サイゲンジの話に戻ろう。
まず昼間のインタビューが、とても楽しかった。音楽のイメージそのままに、快活で面白い人なのだけど、考え方もしっかりしている。まったく期待通り。気の向くままに好きなことをやって凄いモノを作ってしまう天才というのも存在するのかもしれないが、ほとんどの場合、いい音楽を作る人はそれなりのことを考えている。内容の詳細は現代ギター7月号をお楽しみに。

これは名前を出してもいいかな。サイゲンジを最初に僕に教えてくれたのはセンベロのサックス奏者、田中邦和君である。とあるライブの打ち上げで、「最近なにかいいのあった?」と何の気なしに尋ねたら「サイゲンジ!!」と即答された。どうもタダゴトではなさそうだ、と思い、インターネットで情報をチェック。ライブとCDを聴いて納得した。こりゃまたすごい才能が出てきたもんだ、と。

当初は日本人離れしたリズム感とギターのセンスにしびれたが、5月4日の渋谷AXでのライブでは声にやられた。そして15日、オープニングの弾き語りでいきなり、リズムとギターと声のすべてにおいてノックアウトされてしまった。アンサンブルでは特に仙道さおり(per)とのコミュニケーションが面白い。仙道さんの演奏はそれまでにも何度か聴いていたが、この日は特別だった。女性だけにパワーでグイグイ押すタイプではないのだけど、音選びのセンスが良くて、楽曲に豊かな彩りを添えている。それも決まったアレンジ通りという感じでなくて、サイゲンジさんの歌とギターにリアルタイムで反応している様子が伝わってくるんだな。2日目に共演した石川智さん(南米系パーカッションの第一人者)との対比という面でも興味深い。コモブチキイチロウさん(b)も含めた終盤の口パーカッション合戦も楽しかった。単にアドリブソロを回すってだけじゃなく、展開自体に自由さを感じさせる即興性。それはブラジル音楽が本来持っているはずなんだけど、久々に実感できたってことは、それだけ表面的な模倣が蔓延してるってことなんだろうな。

2日目に驚かされたのは何より、1日目とまったく違う、ということだ。同じ曲ですら。名曲「海のそばに」を歌う際、1日目は沖縄民謡「てぃんさぐぬ花」をイントロに持ってこられて意表を突かれた。少年時代に長く沖縄に在住していただけに、方言による歌いまわしもバッチリ。そして2日目はエンディングにミルトン・ナシメントのメロディ(代表曲なんだけど普段曲名意識しないで聴いてるもので…)をさりげなく口笛で吹くのだからたまらない。ドラムンベース風にアレンジした「イパネマの娘」はCDで聴いていたからまだしも、ジャズのスタンダード「ラウンド・アバウト・ミッドナイト」を持ってくるとはねえ。アイディアの豊富さに舌を巻いてしまう。初めてライブを聴いた1年前と比較しても大きく進化しているのではなかろうか。今後ますます目が離せない。

サイゲンジさんはすでに海外でのライブ経験も少なくない。外国人の聴衆を前に、日本語のオリジナルをガンガン歌って大ウケしているのだ。海外で通用する「日本人の歌」とはどんなものだろう、とよく考える。日本人が洋楽っぽいポップスを歌っても(たとえそれがバイリンガルの完璧な英語であっても)なんかウソ臭いなあ、と思ってきた。サイゲンジによる南米系オリジナルポップスは、ひょっとしたら一つの「突破口」になるのかもしれないぞ。

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ライブ情報(内橋和久、菊地成孔、外山明、南博、サイゲンジ他)

5月後半のライブ・公演情報

5月23日まで上演中
燐光群「犀」@梅が丘BOX

5月17日(月)
林栄一as、内橋和久g、外山明ds ゲスト:古澤良治郎ds@新宿ピットイン

5月18日(火)・19日(水)
海老原美代子舞踏生活25周年記念リサイタル@日本橋公会堂
 演奏:クリストファー・ハーディ(作編曲、パーカッション)
    常味裕司(エレクトリック・ウード)
    喜多直毅(エレクトリック・ヴァイオリン)
    清水優(パーカッション)

5月21日(金)
荒巻茂生(b)竹内直(ts)吉田桂一(p)本田珠也(ds)@大泉学園inF

5月21日(金)・22日(土)
UA@渋谷公会堂
 ★菊地成孔sax、内橋和久g、外山明ds他出演

5月22日(土)
三好功郎(g)小野塚晃(pf)デュオ@高円寺ジロキチ
 ★ただし深夜23:30~なので朝帰り覚悟で。

5月23日(日)
intoxicate@青山CAY
 出演:菊地成孔クィンテット・ライブ・ダブ、奥村愛子 with 安部潤

5月24日(月)
南博スペシャルトリオ(ds:オラシオ・エルナンデス)@新宿ピットイン
太田恵資vln,喜多直毅vln,伊藤芳輝g,宮野弘紀g@大泉学園inF

5月25日(火)
サイゲンジ+岡部洋一per@青山PRACA11

5月26日(水)
SOH BAND@横浜

5月27日
max+今堀恒雄+内橋和久他@吉祥寺マンダラ2

5月28日
The Quiet Meeting(b.松木隆志)@渋谷room

5月29日
お茶の水管弦楽団定期演奏会@すみだトリフォニー
 ★東京医科歯科大学+お茶の水女子大によるオーケストラです。

5月30日
ラララ・ヒューマンステップス「アメリア」映画版無料上映会@カナダ大使館
クロスオーバージャパン@代々木第一体育館

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2004.05.15

サイゲンジ!!

モーションブルーにて昼間インタビュー。夜のライブを聴かせて頂く。
すごい!このテンションはなんだ。
とりあえずケータイより第一報でした。

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2004.05.14

劇団ジャブジャブサーキット主宰・はせひろいちさんの脚本はやっぱり面白い

最近芝居を観るペースが落ちている。そろそろ何か観たいなあ・・・と思っていたところに「絶対観たい作品」ラッシュ。現在上演中のものは以下の通りだ。

燐光群「犀」
モンキーロード「サイコの晩餐」
青年団「ヤルタ会談」「忠臣蔵OL編」
tsumazuki no ishi/猫田屋プロデュース「ニールトーキツ」

詳細はリンク先を。
全部行きたいのだが、燐光群以外は16日まで(燐光群は23日まで)。とりあえず昨日はモンキーロードを観てきたが、残り全部は無理かなあ。

さてこのモンキーロードなるユニット、今回が旗揚げ公演なのだが、参加メンバーは元少年王者館、プロジェクト・ナビ、ジャブジャブサーキットといった、高い評価を誇る中部圏(名古屋・岐阜)の主要劇団の出身者が中心。さらに作演出がジャブジャブサーキットのはせひろいち。これで面白くならないわけがなく、期待を裏切らなかった。そして最後にアレをやるとはなあ。ちょっと得した気分。

観客の想像力を刺激しまくるはせ脚本はいつも通り。終演後お話させていただきましたが、今回もかなり手応えを感じているようでした。芝居好きの人は是非。

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2004.05.11

あらためて「著作権法改定による輸入CD規制」への反対を表明します

一連のネット上の議論を複雑な思いも感じつつ見てきましたが、この声明文に賛同します。

 音楽ライター/東京医科歯科大学教養部助教授 徳永伸一(郎)


署名活動が行なわれていることも知っていましたが、反対する理由は皆様々で、当初は同じグループとして括られることに抵抗がありました。しかし今回の声明文では問題点が的確に整理されると同時に意見の最大公約数がうまくまとめられており、異議はありません。全面的に支持します。

署名者リストを見たら知り合いの名前もチラホラ。今さら名乗りを上げるなんてかっこ悪いったらありゃしないけど、黙っているよりはましでしょう。なお僕の意見は以前にも触れた通り、高橋健太郎さんのそれとほぼ完全に一致しています。高橋健太郎さんのサイトのコラムもぜひ御一読を。コピーコントロールと再販制度に関する意見も含め全面的に賛同します。

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2004.05.10

「2004年に東大駒場で山下洋輔・菊地成孔DUO」という歴史の証人になる

学生の頃、たしか1986年に駒場小劇場で山下さんの即興演奏を聴いたことを思い出したりした。クナウカの宮城聰さんがクネクネ踊ってたっけ。

これで3000円はやっぱり安いよ…
明日も行くぞっと。立見は予約無しでも大丈夫みたいだぞ。
続きは後で。

【追記】要するに期待通り良かったので、運良く今日これを目にした人は当日券で行った方がよいです。若者は立見を厭うな!おれなんか今でもスタンディングのライブしょっちゅう行くぞ!(今日は座るけど)


2001年8月31日に渋谷JZ Bratで、おそらく当時肉体的にはかなりヤバかったんではないかと思われる(注:クスリとかではない)菊地さんがやはり山下さんとDUOで演奏したMistyのことも思い出した。満身創痍の桜庭みたいなイメージ。思い通りに動かない体を必死でコントロールしつつワザを繰り出すみたいな。

なぜ日付まで記憶しているかというと、個人的に2001年のベストライブ(ジャズ部門)だったことと、ドラマー宗修司さんの命日の前日だったから。かつての盟友、鬼怒無月さんも最高のプレイをしたこのライブの翌日、宗さんはこの世を去りました。

【11日のライブ後の追記】
20年近く前の初共演のときビビリまくっていたという菊地さんは、久々の共演ということで初日は少し力んでいたかもしれない。11日の方が丁寧に音を出していた印象。といっても半分はフリーなのでイクときは思いっきりイっちゃうが。なお菊地さんは基本的にテナーサックス奏者だが、今回数曲でアルトも使用した。同じサックスとはいえ、サイズと音程が違うから同じ感覚では吹けないはず。僕は菊地さんのテナーの音が好きなので、初日は全部テナーでも良かったのに、と思ったが2日目はアルトを使う必然性みたいなものがわかったような気がした。アルトの方が少しサウンドが柔らかくなる。なにせ二人ともすごいエネルギーを感じさせる演奏だから、ずっとテナーだったら聴いていて疲れてしまうかもしれない。

菊地さんはDCPRG、スパンクハッピー等を率い、ジャズ界に収まりきらない活躍で人気が高いが、名実共に日本ジャズ界の大御所である山下洋輔さんの前ではいかにも「若造」って感じだ。そこがいい。大先輩の"胸を借りる"ように吹きまくっていた。それを包み込むように受け止め、時には触発され「まだまだ負けんぞ」とばかりに反撃する山下さん。山下さんの音色がこんなにも優しいというのは新たな発見だった。とても激しいのに、あたたいフリージャズ。そしてとびきり美しいバラード。2つの側面が渾然一体となる「古時計」は2日とも名演だった。

ほんとうにいい体験をした。きっと10年経っても忘れないぞ。
田口君他スタッフのみなさん、お疲れさん!

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2004.05.07

「特別推薦公演」という制度を作ってみました

以下は学生向けの告知ですので、学外の方はそのつもりでお読みください。

今年度から「特別推薦公演」の制度を設けることにしました。「現代パフォーミングアーツ入門」では原則として毎回出席して簡単な感想レポートを書いてもらいますが、「特別推薦公演」を鑑賞して感想レポートをEメールで提出すると、出席1回分と同等の評価をします(つまり欠席の埋め合わせとなる)。まず以下の公演を今年度の「特別推薦公演」に指定しますので、後期に履修を考えている人はぜひ鑑賞を検討してください。希望者にはレポートの用件を含めた詳細を連絡しますので、Eメールにて徳永まで連絡してください(携帯メール可)。

5月~6月の特別推薦公演リスト

5月10(月)日・11日(火)←もうすぐ!
山下洋輔(p)×菊地成孔(sax)Duoコンサート
会場:駒場小空間(東大駒場キャンパス内)
料金:3000円 新入生特割:2000円
★ジャズです。人気奏者どうしのデュオでこの料金は格安。
詳細はこちら

5月1日(土)~16日(日)←上演中!
青年団プロジェクト公演『忠臣蔵・OL編』『ヤルタ会談』
会場:アトリエ春風舎(有楽町線小竹向原)
料金:計2500円(ただし医科歯科生は会員向けチケット引換券により半額以下で観られるので連絡を)
★とても面白い現代口語演劇です。短編2本立て。
詳細はこちら

6月16日(水)~19日(土)
ラララ・ヒューマンステップス来日公演「アメリア」
会場:さいたま芸術劇場
料金:S席8,000円 A席7,000円 B席6,000円
★コンテンポラリー・ダンス。海外の一流カンパニーなのでさすがに高いですが、それだけの価値があると思います。
詳細はこちら

以上はもちろん自信を持って薦められるものばかりなので、履修と関係なく鑑賞しても楽しめると思います。また特別推薦公演は随時追加し、主にこのページで告知します。

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2004.05.05

ROVOという新世代ダンスミュージック(もしくはロック)

今野音のライブが終わったところ。あースカッとした。続きは後で。

【追記】
出演者は出演順にエマーソン北村、バッファロードーター、GOMA、そしてトリがメインのROVO。

バッファロードーターのライブは2度目。東京ではこれが年内最後のライブとのこと。あとは地方と海外か。ラッキーでした。ほんとカッコイイよ。「どうだカッコイイだろ」という自意識過剰が見えてしまうとその瞬間興ざめしてしまうんだけど、こういうさりげないのは好きだなあ。海外で高く評価されるのも当然だ。

以前書いたように僕はロックファンではないが、強いて「好きなロックバンド」を問われたら、今ならバッファローとブンブンサテライツを挙げる。「打ち込み+生ドラム」がポイントだな。そして欧米の猿真似でないオリジナリティ。海外のバンドには今のところあまり興味がない。日本のロックの方がかっこいいじゃん。レディオヘッドあたりはいい線いっているとは思うが、メジャーになりすぎたな。レイジ・アゲンスト・マシーンは解散してしまったし、スクリーミング・ヘッドレス・トーソズも今は活動してないみたいだしなあ。

一応言っておくと、こういう挑発的な書き方をするのは反論を期待しているからですよ。ロックファンではない僕でも共感できるとびきりカッコいいロックを、もっと僕に教えてくれ。

話を戻そう。ROVOである。

ライブは随分久しぶり。恵比寿みるくの深夜ライブが懐かしいなあ。当時はクラブでしかライブをやらなかった。野外でROVOを楽しめる日が来るなんて。考えたら日比谷野音自体久しぶりだ。東京のオフィス街のど真ん中で聴くバッファーロードーターとROVO。愉快だなあ。

ROVOのコンセプトは"MAN DRIVE TRANCE"という彼らが主宰する一連のイベントのタイトルがずばり表している。「人力が引き出すトランス」だ。岡部洋一と芳垣安洋という、日本が世界に誇るグルーヴマスター二人を同時起用という贅沢さ。一人ずつでも最高に気持ちいいんだぞ。しかも、二人束ねてパワーを増加させるという「足し算の発想」ではないんだな。二人のグルーヴがガチっとシンクロしたり、逆にズレたりする変化の面白さ。ここぞというときの爆発力。こんなツインドラムはそれまでなかった。フロントは山本精一(g)と勝井祐二(vln)という、アンダーグラウンドのヒーロー2人。ライブハウスやクラブで培われた様々な試行錯誤の成果だろう。これぞトーキョー・ミュージック・シーンの底力。

活動を始めた当初は「スペースロック」を標榜していたから実はロックなのだろうか?だとしたらこれが、現時点で世界最高のロックバンドだ。誰が反論できる?

みんな(うちの学生ね)将来留学する可能性も高いだろ。海外の友人達に「こんなカッコいい音楽、お前らの国にはないだろ」と自慢できるバンドを、今のうちにたくさん見つけておきましょう。

【追記】この公演はビデオ収録されており、DVD「ROVO LIVE at 日比谷野音 2004.0505~MAN DRIVE TRANCE SPECIAL vol.2」として発売されました。

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GWのステキな過ごし方2

4日午後の行動を日記風に。

13時からのシンポジウムに参加しようと新宿に赴いたが会場は満杯で入れない。スゴスゴと自宅に戻る。ある程度予想していたことで、早めに来なかった自分が悪い。関心が集まるのは良いことだ。

16時から東大駒場キャンパス内のライブイベントへ。横川理彦(vln,g他)、外山明(ds,バラフォン)、菊地雅晃(b)、倉地久美夫(Vo G)という豪華メンバーによる即興セッション。これで料金(諸事情により名目はカンパ)1000円とは安すぎる。

18時過ぎ。
演奏はまだまだ盛り上がる気配だったが、後ろ髪を引かれる思いで会場を出る。出口で主催者代表の田口君に会う。若いのによくやるよなあ。うちの学生と大差ないもんな。2000円カンパして渋谷へ向かう。

18時半頃渋谷AXに到着。アコースティックギターのイベント。フラメンコギターの若手注目株・沖仁さんがトップバッターで、18時に開演していたのですぐ終わってしまった。残念。次はサイゲンジ。共演はパーカッションのみで、基本は弾き語り。最高。ギターもすごいんだけど、声だけでやられてしまう。この人はほんとうに日本人なのか?「実は日系ブラジル3世らしい」なんてジョークを言われたら信じてしまいそう。

サイゲンジさんのCDを授業で紹介した際、「日本語の歌詞に違和感がある」という主旨の感想を書いた学生が2・3人いた。違うんだよなあ。僕の感覚は正反対。たしかにスペイン語で歌ったベネズエラのフォルクローレも鳥肌ものだったけど、日本語でオリジナル曲を歌う姿勢こそがかっこいい。日本人離れしているけど、れっきとした日本人だぞ。外国語で歌った方がかっこよく感じるとしたら、聴く側に一種のコンプレックスがあるってことじゃなかろうか。70年代に日本語ロックを聴いて違和感を覚えたオヤジ達がそうだったように。僕はもうちょっと下の世代で、YMOのような外国人に自慢できる日本発のオリジナル音楽を10代の頃から聴いていたからな。まして今はピチカートファイブやコーネリアスといった日本語ポップスまで欧米のCD屋に普通に並んでる時代だ。強気で行こう。

思わず席を立って壁際でステップを踏みながら聴く。後で係員の方に注意されてしまった。座って聴くような音楽じゃないんだけどねー。ま、会場の混乱を未然に防ぎたい意図はわかるし、とても丁寧な対応だったこともありおとなしく納得。余談だけど必要以上に客を不愉快にさせるだけのスタッフというのもよくいるからなあ。仕事が大変なのはわかるけど、ストレスは他にぶつけて欲しいぞ。

後でわかったがスカパーの生中継も入っており、時間は一組30分と厳密に決まっていたらしい。ちょっっと慌しい雰囲気だったのは残念。当日券の価格が4725円とやけに細かかったり(5円玉出させるなよ~)、入り口でドリンク代一律500円を別に払うのは手間がバカらしいなと思ったり(開演してるから1秒でも早く入りたいのに・・・)、と細かい不満はいくつか。しかしそれらを吹っ飛ばすサイゲンジさんの歌と演奏でした。小さなライブハウスもいいけど、あのぐらいのサイズのハコで声とギターが響き渡るとほんとに気持ちいい。大きすぎてもダメ。AXはなかなか絶妙な空間かもしれない。

次の畠山美由紀さんはギター伴奏がショーロクラブの笹子重治さんだった。これは知らなかったので得した気分。サイゲンジさんのパワフルなギターとはまた違うんだけど、しっとりとした味わいがあってこれもいい。

トリの山弦の前の休憩時間にロビーでサイゲンジさんを発見。実は近々取材することになっているので御挨拶。

山弦は小倉博和さん、佐橋佳幸さんという二人の売れっ子セッションギタリストによる(主にアコースティック)ギター2本のユニットだけど、ベースとドラムが入ったバンド形式。アコースティック・フュージョンという感じだな。さすがにお二人とも上手いです。職人芸。佐橋さんは身長ネタで自虐的な笑いを取っていたけど、某人気若手女優と噂になったばかり。音楽は偉大ですなー


とまあ、音楽三昧の一日だったが、心の中にずっと引っかかっていたことがある。昨日の記事は、前日のレコーディングでハイになった気分のまま書いたもの。その後、若い知人の訃報が飛び込んできた。「いい気になってる場合じゃないな」と思い削除を考えたが、戒めのためにも残すことに。

若い人が亡くなるのはそれだけで悲しいことだ。友人と呼べるほど親しくはなかったし、どちらかというと「教え子」に近い年齢。だが一度は同じ「夢」を語り合った。彼女の思いがかないますように。

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2004.05.04

GWの一番ステキなすごし方

とは何か?と問われたら。

「CDを作ること」と答えよう。といっても僕自身はミュージシャンでもDTMマニアでもない。「作る」とはこの場合、いわゆる制作である。

CDのプロデュースに"才能"や"実力"はいらない、というのが持論である。貯金が少々あればよい。フリー(レコード会社との契約がない)の良いミュージシャンを見つけたら、あとは「やったもん勝ち」。だから「史上最高の音楽プロデューサーは誰か?」と問われたら躊躇無く

それはわたしです

と答えよう。だって現実に、僕が一番聴きたいCDは僕が作ったんだから。違うというなら代わりに作ってくれ。

そんなの自己満足だろう、と言われたらムキになって否定したりはしない。音を聴いて判断してもらえればよいのだ。自信はあるぞ。

そうはいっても、1度や2度うまくいったからといっていい気になるのは良くない。3枚作ったら本気で自慢しよう。その日はそんなに遠くないかもしれない。録音が終わったばかりの仮ミックス音源を聴きながら、そんなことを考えた。

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2004.05.03

渡邊奈央の指先が鍵盤に触れて最初の1音が出る瞬間の美しさ

2日の昼間、予想外に時間が空いたのでふとカレッタ汐留に渡邊奈央ちゃんのフリーライブを聴きに行った。GWということで人出が多く、会場の屋外ステージはなかなかの人だかり。

おそらくほとんどのお客さんは「通りすがり」。彼らの足を止めさせる奈央ちゃんの実力も大したものだ。周囲はけっこう騒々しいのだけど、集中力が素晴らしく、歌も演奏も安定している。初めてライブを見たのはもう2年以上前か。随分進歩したなあ。

誤解を恐れずに言うと、音程は微妙に狂うこともある。ただしそれは「音を外す」というレベルの話ではなく、勢いだとか感情のちょっとした揺れを反映したものだ。こういうのはむしろライブの魅力である。機械みたいに正確に歌えればいいってもんじゃない。気持ちが伝わって来なかったら意味ないからね。

演奏を始める直前、目を閉じて静止するほんの2・3秒間の凛とした表情にゾクっとさせられることがある。ソロ演奏に特有の緊張感だ。大萩康司(クラシックギターだから当然ソロ)や喜多直毅(無伴奏ソロから始まる曲も多い)もそう。ジャンルは違えど、優れたソロ演奏家に共通する心地よさだ。

この日は前回の記事でも紹介したCM曲を生で披露した。タイトル「ささやかなる光」。やはりよいですな。ちなみにオフィシャルサイトの「プロフィール」欄から彼女が参加した他のCM音楽のサイトへもリンクされてます。

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ライブ情報(横川理彦、喜多直毅、深町純、山下洋輔+菊地成孔他)

5月前半のライブ情報です。(コメント等は随時書き足します)

5月2日
MASARA@下北沢レディジェーン

5月4日
輸入盤規制問題シンポジウム@新宿ロフトプラスワン★5月1日の記事参照。
アルタードステイツ他@六本木スーパーデラックス
横川理彦(Vln G)、菊地雅晃(Bass)、外山明(Dr)、倉地久美夫(Vo G)@駒場小空間★1000円!詳細情報はこちら
畠山美由紀、山弦, saigenji, 沖仁@渋谷AX

5月5日
ROVO、Buffalo Daughter、GOMA、エマーソン北村@日比谷野外音楽堂

5月7日
喜多直毅(vln)+竹内永和(g)+蓮見昭夫(g)@外苑前GARGERY HOUSE
サイゲンジ@目黒雅叙園
 
5月8日
鈴木理恵子vln+北村聡bandoneon@葛飾青砥やくじん延命寺★1000円!詳細情報はこちら

5月9日
深町純(p)@王子ホール

5月10日・11日
山下洋輔&菊地成孔デュオ@駒場小空間★新入生特割2000円!4月19日の記事参照。

5月15日
おしゃれジプシー(喜多直毅von他)@目黒楽屋
サイゲンジ@モーションブルー横浜

5月16日
喜多直毅(vln)/伊藤芳輝(gt)セッション@高輪:Cafe Nees
板橋文夫(P)スペシャル・セッション(林栄一(AS)望月英明(B)森山威男(DS))@桜木町ドルフィー
サイゲンジ@モーションブルー横浜

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2004.05.01

著作権法改定問題に関するシンポジウム

4月19日の記事で紹介した、輸入盤規制に関わる著作権法改定問題について、5/4にシンポジウムが開催されます。以下は発起人の一人でもある音楽評論家高橋健太郎さんのサイトよりコピペです。

****ここから

"選択肢を保護しよう!!
著作権法改正でCDの輸入が規制される?

実態を知るためのシンポジウム"
期日:5月4日(火曜日 祝日)
場所:新宿ロフトプラスワン
時間:午後1~3時
入場無料/ドリンク代500円のみ御負担ください
司会進行:ピーター・バラカン
パネラー:
民主党 川内博史衆議院議員
音楽評論家/HEADZ代表 佐々木敦氏
輸入盤ディストリビューター、リバーブ 石川真一氏
イースト・ワークス・エンタテインメント 高見一樹氏
ほか(現在、各方面の音楽関係者に打診中)
発起人:ピーター・バラカン、高橋健太郎
協力:藤川毅

この催しは三人の個人有志のみによって運営されます。いかなる団体とも無関係です。

****ここまで

重要なのは、高橋さん自身が明言している通り、「反対派の集会」ではないということ。僕自身反対の立場を取っていますが、いまさら反対派だけ集まってもあまり意味がないと思う。大手レコード会社関係者の参加は微妙な状況のようですが、(おそらく今回の法案で一定の利益を受けると思われる)国内有力マイナーレーベルであるイーストワークスの方の意見など、ぜひ伺ってみたいと思います。イーストワークスは僕の好きなアーチストのCDをたくさん出してますしね。

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