« October 2004 | Main | December 2004 »

2004.11.30

喜多直毅「HYPERTANGO II」、好評発売中?

最近気付いたんですが、HMVのチャートって随分細かくジャンル分けされてるんですね。
「タンゴ ベストセラー」(現在8位)
「トップ50 ワールド - ラテン(売上)」(現在23位)

| | Comments (1) | TrackBack (0)

2004.11.29

第47回東京国際ギターコンクール本選における失格問題について意見表明しておきます

以下は「現代パフォーミングアーツ入門」とは無関係ですが、クラシックギターに関する執筆を公にする者として以下の意見を表明しておきます。

まずは事実関係から。

11月21日に開催された第47回東京国際ギターコンクール本選において、テープ審査による1次予選および前日行われた2次予選を通過し本選に出場したEui-seok GOさんが規定違反で失格となりました。「違反」の内容は、彼が本選自由曲として演奏した「グランド・ソナタより第1楽章/N.パガニーニ(阿部保夫編)」が、規定の「19c.のオリジナル作品(英語表記:The original pieces of 19c.)」の条件を満たさないというものです。

以下は上が正しいという前提なので、もし間違いがあればご指摘ください。

1. 本選自由曲は申し込み時に申告されたものであり、当日配布されたプログラム(2次予選と共通)にも記載されています。当該曲については編曲者も明示されていたので、規定にある「オリジナル作品(The original pieces)」を「編曲作品ではなく本来ギター独奏のために作曲された作品」と解釈するならば、条件を満たしていないことは(少なくとも日本ギター連盟会員のような専門家にとっては)明らかでした。

【追記】この部分について、後に日本ギター連盟より「ギターパートのみを弾くなら違反ではない。「編」とあってもediton の場合とarrangeの場合があり、参加者の良識を信用して編曲ではないと解釈した」との説明あり。

結果的に、Eui-seok GOさんは本選自由曲を変更しない限り、最初から入賞の可能性がゼロだったのだから、失格とするにしても、演奏終了後でなく事前に指摘すべきであったと考えます。

2. スポーツの場合、試合における審判員の判断は、たとえ結果的に間違っていても絶対的なものとして扱われ、安易に覆されることはありません。先のサッカーW杯においては、(奇しくもEui-seok GOさんの出身国である)韓国代表チームの試合での誤審が問題になりましたが、立派に戦い抜いた韓国チームに対して「4位入賞を返上すべき」といった議論はほとんど起こっていません。これは音楽の「試合」とも言うべきコンクールにおいても同様であるべきではないでしょうか。申し込み時に自由曲を申告するからには、1次予選審査にはそのチェックも含まれると解釈するのが自然であり、「2次予選および本選の審査は(すでに審査済みである)選曲の是非にまで踏み込まない」とする方が妥当であると考えます。特に海外から参加する場合、2次予選参加に要する旅費等の負担が大きいことを考えると、それ以前にチェック可能な理由で失格とするのは道義的にも問題があります。

3. もしくは1次予選通過以後、2次予選審査の段階までに本選自由曲の規定違反が発覚した場合、それを本人に通告した上で自由曲変更を認め、「通告を無視して変更せず弾いた場合は失格とする」というルールを定めるのもよいと思います。いずれにしても事前通告は必須であり、そのタイムリミットは本選出場者の発表時までとすべきです。その後に規定違反が発覚しても、それは「審査済み」とし、やはり本選審査員は選曲の是非に踏み込むべきではないでしょう。

4. 仮に「予選審査の段階では申し込み内容をチェックしない」という方針を取るのであれば、公平のためにそれを徹底すべきです。しかし「失格になることがわかっていても敢えて指摘しない」という態度を貫くのが現実的とは思えないし、意義のあるものとも思えません。

最後にもっとも重要なことを。

5. 昨年に引き続き本選出場者、特に海外からの参加者の中から失格者が出てしまったことは、責任の所在に関わらず好ましい状態ではないと思われます。今回の場合、Eui-seok GOさんが「19c.のオリジナル作品(The original pieces of 19c.)」について主催者側の意図と異なる解釈をしたことになりますが、一方的に「誤解する方が悪い」として済ませる態度は、「優秀な演奏家を発掘する」というコンクール本来の目的に反すると考えます。規定についてもっと詳細な記述があれば、今回のようは事態は防げたかもしれません。今後に向けて、規定の解釈や規定違反の際の処置について、誤解を生じないような記述の工夫や、さらなる周知の徹底(特に海外向けの英語表記のもの)を強く求めます。また私は今回の件により「悪しき前例主義」に陥り、将来さらなる失格者が現れることをもっとも危惧します。コンクールをより好ましい状態に導くために、大胆な方針転換も辞さない度量の広さを期待します。

音楽ライター 徳永伸一郎


無用な混乱を避けるため、この記事に関してはコメントおよびトラックバックを受け付けないことにします。ご意見がある方はEメールにていただければ幸いです(アドレスはプロフィール欄にあります)。また関係者の方の反論やご意見は、御希望があれば掲載いたします。

| | Comments (0)

2004.11.21

小沼ようすけの進化について、誰かが伝えなければならないと思うのだが

21日、舞浜・クラブイクスピアリにて。

小沼さんのレギュラートリオ(鈴木正人b&大槻英宣ds)を久々に聴いた。すごく良くなってる。正直、期待以上だった。

要点は2つ。マーチン・テイラーやSylvain Lucと張り合えそうなほどのフィンガーピッキングのテクニック向上と、柔軟性を増したインタープレイ。

小沼さんはソニーから、約年1枚のペースで4枚のCDをリリースした。かなり順調だ。メディアにもそれなりに露出し、賛辞が溢れている。

それでも、彼のデビュー以来の進歩について、きちんと論評した記事なんて見たことがない。

これが日本のジャズ・ジャーナリズムの底の浅さだと思う。海外の有名ミュージシャンについて熱く語る人はいても、肝心の足元を見ていない。小沼さんのライブをきちんと追い掛けているジャズライターなんているのか?名実共に、世代を代表する日本人ジャズミュージシャンなのに。

僕は単なるギター好きのジャズ愛好家に過ぎず、文章は多少書けるけど、ジャズライターとしてのキャリアはないし資質もないと思う。これは謙遜ではなく実感だ。

僕にこれ以上語らせるのか?いーのかそれで!?

| | Comments (0) | TrackBack (0)

2004.11.20

「最高のグルーヴ・ミュージック」というSubjectにおける、日本からの一つの回答がROVOだろう

11月19日、渋谷AXにて。

週末だが仕事は溜まったまま。おしよせる締め切りの恐怖。それでも、どうしても行きたいと思うライブや芝居がある。「気力」を充電するのだ、と自分に言い訳をする。

ROVOについて、もう一度熱く語ろうかと思ったが、すでに5月の野音のとき書いてしまったからなあ。たぶんROVOのコンセプトは一貫していて、毎回新鮮な驚きがあるというわけではない。だがこの気持ちよさはなんだろう。2時間以上のスタンディングがまったく苦にならない。

強いて言えば、渋谷AXの音の良さ。saigenjiのときにも思ったけど、PAシステムがしっかりしていると思う。天井も高くて適度な開放感があり、この手の音楽を聴くのに理想的かもしれない(その点新宿の旧リキッドルームはちょっと圧迫感があった)。

途中のMCは一切なし(ゲストのGOMAを紹介したのみ)。ロックバンドなんかのライブで、煽られるとかえって覚めちゃうことってあるでしょう。男は黙って、というのが理想だよね。でもって音楽のテンションはまったく落ちない。しかも勢いだけで突っ走るわけでもなく、けっこう緻密だ。ポリリズムの構築やメリハリの付け方など、よく計算されているはず。

ソニーやパナソニックやシャープのノートパソコンを海外に持っていけば、「どうだ、made in Japanはすごいだろう」と胸を張れるでしょう。同じようなことが音楽の世界でも起こっている、ということですよ。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

2004.11.13

ライブ・公演情報(坂手洋二、ジャブジャブサーキット、田中邦和、ROVO、AkiUeda、喜多直毅、山下和仁他)

また間が開いてしまいました。今月末まで。

上演中~11月21日
■坂手洋二作演出『二人の女兵士の物語』@新国立劇場詳細
*出演:小島聖、宮島千栄
*当日学生券は半額(4200円→2100円)
*坂手洋二さんは劇団「燐光群」主宰者。演劇賞等受賞多数。たしか今年もすでに読売演劇大賞と朝日舞台芸術賞にノミネートされていたはずです。

上演中~11月21日
■青年団リンク・地点『三人姉妹』@小竹向原アトリエ春風舎
*医科歯科関係者はアゴラ劇場チケット引換券使用可(徳永まで連絡を)

上演中~11月21日
■クナウカ(マクベス)@下北沢スズナリ
*元東京医科歯科大学教養部教授の松岡和子先生訳の脚本です。

上演中~11月28日
■劇団桃唄309『K病院の引っ越し』@こまばアゴラ劇場
*医科歯科関係者はアゴラ劇場チケット引換券使用可(徳永まで連絡を)
*精神病院を舞台にした芝居なので、将来医療に従事する皆さんは特に興味深く観られると思います。

11月13日
■アリエル・アッセルボーン(g)@要町GGサロン
■宮下祥子@朝霞台りとるかりん

11月14日
■CICALA-MVTA ゲスト:ホッピー神山kb、ナスノミツルb、佐藤芳明accd@吉祥寺StarPine'sCafe

11月15日
■太田恵資vln、喜多直毅vln、黒田京子p@大泉学園inF
■鈴木広志室内合奏団、木ノ脇道元・斉藤和志(fl)他@渋谷・公園通りクラシックス

11月16日
■梅津和時KIKI BAND@江古田バディ

11月17日(水)~11月21日(日)
■劇団ジャブジャブサーキット「しずかなごはん」@サンモールスタジオ

11月17日
■田中邦和(ts)+森下滋(pf)@モーションブルーヨコハマ
↑チャージ無料!!みんなで行きましょう。
■EMERGENCY!@新宿ピットイン

11月18日
■田野倉雅秋ヴァイオリンリサイタル@上野・東京文化会館
↑若手実力派です。

11月19日
■ROVO@渋谷AX
Aki Ueda(シタール)+立岩潤三(タブラ)他@青山LOUNGE O
↑オールナイト・イベントなので演奏は深夜。

11月20日
■アート・リンゼイ@代官山UNIT

11月21日
■小沼ようすけトリオ@クラブ・イクスピアリ
■アート・リンゼイ@代官山UNIT

11月22日
■渥美幸裕G,西川直人Org,紺野智之D,松木隆志B@鎌倉ダフネ
■喜多直毅(vln)/津山知子(pf)タンゴデュオ@赤坂ノベンバー11th

11月23日
■フェルナンド・カブサッキg、鬼怒無月g、山本精一g、芳垣安洋ds、岡部洋一perc、勝井祐二vln@浅草アサヒスクエアA

11月24日~29日
■【追加】燐光群+セゾン文化財団共催『フィリピン ベッドタイム ストーリーズ』@森下スタジオ
*フィリピン人俳優+日本人俳優による字幕付きタガログ語+日本語の上演。
*詳細はこちら

11月24日
■今堀恒雄g UBT TRIO(ナスノミツルb、佐野康夫ds)@新宿ピットイン
■稲垣稔(g)リサイタル@市谷ルーテル
*超実力派クラシックギタリスト。

11月26日
■CONFORT OF MADNESS(内橋和久g、フランツ・ホーツィンガーquartertone-tp、ヘルゲ・ヒンテレガーsampler ゲスト:サム・ベネットelectronics)@新宿ピットイン
■西澤健一個展(出演:大萩康司他)@要町GGサロン
*若手作曲家のギター作品展。

11月27日
■【追加】福田進一(g)リサイタル@上野・東京文化会館小ホール
*世界的に活躍する日本のトップギタリストによる、非常に意欲的なプログラムのリサイタル。

11月28日
■フェルナンド・カブサッキg+勝井祐二vln+坂本弘道cello、レイ・サンドバルg@青山CAY

11月29日
■山下和仁@浜離宮朝日ホール
*日本が世界に誇る天才クラシックギタリスト。プログラムも含めて(12/5より)お勧め。
■横田明紀夫(g)@原宿BlueJayWay
*フライド・プライドのギタリストによるソロプロジェクトのライブ。

11月30日
■喜多直毅vln、蓮見昭夫g、鈴木裕子p、仙道さおりperc @大塚グレコ

| | Comments (0) | TrackBack (0)

« October 2004 | Main | December 2004 »