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2005.04.24

GWは早起きして渋谷にローザスROSASを観に行こう

昨日から始まった渋谷ユーロスペースのモーニングショーで観て来たので、とりあえずケータイより第一報。

やっぱローザスはかっちょええのー
(続く)

続き。
「生」にこだわる現代パフォーミングアーツ入門だけど、ここではローザスのフィルム作品をお薦めします。理由は3つぐらい。

1.単純に(たぶん)誰が観てもかっこいいコンテンポラリー・ダンスであるということ。
2.かといっていきなり「生」の来日公演を勧めるにはチケットが高い。フィルムなら1本1000~1200円で観られる。
3.ステージでの上演を記録したものではなく、フィルム用に演出されているので「生」にはない魅力もありクオリティが高い。

1.について補足しておくと、僕は長らくダンスに対してある種の偏見を持っていたのですね。古典的なものは人間の動きを無理やり(たいていは不自然な)「型」に押し込めるイメージ。逆に前衛舞踏みたいなものは「変な動きは面白いけど、感動はしないなあ」と。

ところが数年前に知人に勧められ、当日券を買って最前列(全体を見渡すには不適当なので意外と売れ残るらしい)で観たローザスの「ドラミング」は衝撃的でした。ああダンスって、いや人間の肉体ってこんなに自由で、かっこよかったのか、と(素人臭い感想ですみません)。大げさに言えば、人間のカラダというものに対する認識がその日を境に変わったのだ。

「認識」といえばですよ。

うちは医療系の大学です。解剖学は全学科必修のはず。実習もある。「人体の不思議展」が評判になったのは記憶に新しいけど、あれって何がそんなにウケたのかというと、一つには自分達にとってもっとも身近な存在である人間の肉体が、文字通り「ひと皮剥くと」こうだったのか!という驚きでしょう。うちの学生はアレを「生」でじっくり観察するわけだ(やや不謹慎な表現かとは思いますが揶揄する意図はありませんのでなにとぞご容赦を。献体に応じてくださる皆様にあらめて感謝いたします)。

そういう経験をし、人体について深く学んだ人間は、もはや我々一般人(僕自身は教養部の教員ですから医療関係者ではありません)とは、人体の見え方が違うのではないか。

自分と違う感性を持った人間の鋭い視点というのは、もうそれだけで面白いのだ。「現代パフォーミングアーツ入門」の授業をやる大きな楽しみの一つはそれ。みんなぜひローザスを観て、感想を聞かせてください。

ちなみにこの日僕が観た『Counter Phrases』は現代音楽とのコラボレーションで、曲ごとに1つの場面が展開していくというものでした。撮影はほとんど屋外。「こんなところで踊っちゃう!?」というのもあって楽しい。どうしても映像に意識が持っていかれるから無調・無拍子の音楽は特徴がつかみにくくて、もっとも印象的だったのはライヒのシンプルな力強さだな。

上映スケジュールと作品解説はよく見るとユーロスペースのサイトにありました。しかしこれ見づらい・・・フレーム内にリンク張っておきます。ちなみにユーロスペースはスクリーンが小さいので前方の席がお薦め。


もうひとつ付け加えておくと、古典的なダンスの一つであるクラシックバレエに対する僕の偏見と無知は、以前とある学生がレポートに書いてくれたバレエへの熱い思いを読んでかなり解消されました。僕自身の視野を広げる意味でも、そういったものをもっと見聞きしたいと思います。

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