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2005.08.22

小沼ようすけ+喜多直毅の「Tell Me A Bed Time Story」こそハービー・ハンコックに聴いて欲しかったぞ

せっかく東京JAZZ2005で来日してたわけですからね。

そして小沼+喜多+noonによる「ブルーゼット」も作曲者トゥーツ・シールマンス」に聴かせたい名演でした。


続き。
出演者はあとベース佐藤慎一さんとパーカッション仙道さおりさん。曲によりソロ、デュオ、トリオ、カルテット、全員、とさまざまな編成で。以下思いついたことをつれづれなるままに。

小沼さん+仙道さんによる「シシー・ストラット」はちょっと他では味わえない面白さ。6弦を思いっきり(Aまで)下げてベース音までカバーするというアイディア(チャーリー・ハンターの影響か?)もさることながら、仙道さんとのインタープレイが最高。ベーシストもいるのに敢えてベースレスでやることの意味がよくわかる。

仙道さんはいつものようにカホン、コンガ等いくつものパーカッションを組合せ、フレーズが実に多彩で柔軟。ここぞというときの瞬発力もさることながら、常に全体のバランスに気を配っているのを感じる。「女性らしい細やかさ」と言ったらご本人は嫌がるかもしれないけど、そんな感じ。

初めて聴いたnoonさんは爽やか系のクドくないジャズボーカル。アン・サリーあたりとキャラがかぶりそうだが、アップテンポの曲が非常に心地よい。適度に力が抜けており、バックの演奏にもよく馴染む。これは案外難しいことだろうと思う。

喜多さんは2部からの登場だったけど、もういきなり喜多ワールド。オリジナル曲「板橋区」やいつも黒田京子さんあたりと演奏しているカーラ・ブレイの曲までやっちゃった。完全に第3の主役。上述の「ブルーゼット」などではジャジィなソロも。

本当に「実はジャズヴァイオリニストじゃないのか?」と思いたくなるほど見事。ボキャブラリーも豊富で、「Wind Jammar」のシンプルなリフも、ただ繰り返すだけじゃなくて何通りにも弾き分ける。でもよーーーく注意して聴くと、4ビートの曲では微妙にノリがズレる瞬間がわずかにある。いや意図的にズラしてたりして。それでいいのだと思う。別にステファン・グラッペリみたいに弾いて欲しいわけじゃないし(弾けるでしょうけどね)。

小沼さんみたいなテクニシャンが相手だと、どうしても「弾き過ぎる」傾向があるので、もうちょっと抑えてもいいんじゃないかな、とは思った。しかしそれは僕がいつも彼の演奏を聴いているからだろう。初めて聴いた人はただただ圧倒されたでしょうね。

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Comments

初めて聴いた人です(笑)
ハイ、もう喜多さんには圧倒されっぱなしでした。すごすぎて、なにがなんだか。
タンゴな喜多さんがどんな感じなのか、俄然気になってきました。
ぜひ聞きに行きたいです。

Posted by: える | 2005.08.24 at 08:18 PM

書き込みありがとう!「タンゴな喜多さん」というと一番近いのは9月3日の海老名VinaWalkですね。これは野外で、音響的には難アリかもしれないけど無料です。21日グレコはバンドネオン入りの本格編成でかなり貴重かも。

Posted by: tokunaga | 2005.08.27 at 01:06 PM

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