« 鬼怒無月「PlayPostTango」改めSalleGaveauサルガボに林正樹が加入して、世界最強のタンゴ五重奏団が誕生する予感 | Main | ライブ・公演情報(時々自動、アルタードステイツ、喜多直毅、青木菜穂子、鈴木大介、斎藤和志&坪川真理子、他) »

2005.09.02

ぺぺ・ロメロとトマティートという二人の巨匠が少年のような顔をして二重奏する姿に感動しなかったらギターファンじゃないでしょ

オペラシティからの帰り道にケータイより。

いやー行って良かった!

実は細かい不満はいくつかある(詳しくは後で)。しかしあの最後の二重奏を見たら吹っ飛ぶね。なんて嬉しそうな表情。見てる方も幸せな気分になってしまう。

もう理屈じゃないんですよ。やっぱりギターっていいなあ。
(続く)

続き。
コンサートはペペ・ロメロソロ→トマティートのグループ→ペペ&トマティートDUOという構成。

ペペ・ロメロは4月の来日公演と比較すると調子がイマイチか。ギターの鳴りにも問題あり。全体的には音量は十分なんだけど、一部よく鳴らないポジションがある。楽器の状態が良くないのだろうか。

それにしてもラスゲアードの迫力は凄い。フラメンコ的なラスゲアードが取り入れられたトゥリーナ「ファンダンギーリョ」は効果満点。そのまま同じトゥリーナの「セビリャーナ」とか「ソナタ」とか弾いて欲しかったぞ。

トマティートを生で観るのはずっと前にブルーノートで観たミシェル・カミロとのデュオ以来。このデュオのCDはヒットしたみたいだけど、当時はデュオを始めたばかりの頃で、相性はあんまり良くないと思った。てかカミロ弾き過ぎ。トマティートを生かす弾き方考えろよ、と思ってしまった。客席は沸いていたけど、大半はカミロのファンだったろうな。ジャズに不慣れなトマティートは精彩に欠け、「本来の実力はこんなもんじゃないだろうに」という思いが。

今回は自分のグループだからもちろん本領発揮。こうでなくちゃね。ソロのキレも素晴らしい。

ただし、PAには疑問が。そもそもペペ・ロメロはPA無しである。生音でも十分響くホールなのだ。打楽器やヴァイオリンが入るからバランスを取るためにPAを用いるのは仕方ないけど、必要最小限にすべきだろう。ギターが主役だから多少目立つようにするのはいいとしても、ヴァイオリンよりはるかに大きい音がするのは不自然だ。ユニゾンで弾くパートなど、ヴァイオリンの方が埋もれてしまう。もう少し考えて欲しかったなあ。ちょっともったいなかった。

とはいえ、最後の2重奏でそんなモヤモヤは吹っ飛んだ。冒頭の通り。ペペ・ロメロはクラシックギタリストながらフラメンコのアルバムも出しているほどで、そちらの腕前も一級品。トマティートと並んでもまったく遜色がなく、「まだ若いもんには負けんぞ」とばかりに弾きまくる。トマティートはそんなロメロを尊敬の眼差しで見つめつつ、一歩引いた演奏をしているのが微笑ましい。そして二人の速弾きがガチっとシンクロするときの爽快感といったら!

もちろん期待はしていたけれど、この気持ちよさは想像を絶するものだ。今回は愛知万博がらみの来日ということで、万博様様。二度とナマでは拝めないデュオだったかも。

にしては空席多いんだよな。まS席7000円と高いことは高いのだけど、同じ会場でS席8000円、SS席1万円だった4月のペペ・ロメロ単独公演がほぼ満席だったのにね。クラシックギターファンは「4月に聴いたばかりだからいいや」と思っちゃったのか?たしかにペペ・ロメロのプログラムがあまり変わり映えしないのは問題ではあるけど・・・トマティートの評判だって聞いてるだろうに。どうにも不可解。

|

« 鬼怒無月「PlayPostTango」改めSalleGaveauサルガボに林正樹が加入して、世界最強のタンゴ五重奏団が誕生する予感 | Main | ライブ・公演情報(時々自動、アルタードステイツ、喜多直毅、青木菜穂子、鈴木大介、斎藤和志&坪川真理子、他) »

Comments

遅ればせならご挨拶にうかがいました。
ほんとに、最後の二人の幸せそうなデュオは感動モノでした。

(続く)、も楽しみにしております。
ギターは完全に趣味リスナーなのでお詳しい方の感想、興味があります。

Posted by: ゆりしーず | 2005.09.07 at 09:19 PM

ゆりしーず様、コメント&TBありがとうございました。簡単ですがやっと続き書きました。ギターファンじゃない方の感想も興味深いです。

Posted by: tokunaga | 2005.09.09 at 10:43 AM

tokunagaさま、続き、拝読しました。
大阪ではプログラムが一部変更されていて、ペペ・ロメロは「ゴヤのマハ」を、トマティートは「古い小径」がカットになっていました。(全体の時間の都合だったのかもしれませんね)
個人的には、アリシア・デ・ラローチャのピアノで好きになったグラナドスを聴きたかったですが、それはそれとして、ギターで「巨匠」の「スペイン」ものを「ライブ」で聴くのは初めてだったので、その迫力に大喜びでした。
フラメンコをあそこまで弾けるクラシックのギタリストは少ないのでしょうか。やっぱりテクニックがクラシックとはまた別物とか・・・。

大阪では会場も大きく音楽用ホールではなかったので、多分、ペペ・ロメロのソロも薄くPAが入っていたと思います。
トマティートでのバランス、さほど気にならなかったので、改善されていたかもしれません。
ほんとに、最後の速弾きでの合い具合の凄さは、残念ながらピアノでは出来ないですね。

Posted by: ゆりしーず | 2005.09.10 at 01:49 PM

Post a comment



(Not displayed with comment.)




TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/19691/5755068

Listed below are links to weblogs that reference ぺぺ・ロメロとトマティートという二人の巨匠が少年のような顔をして二重奏する姿に感動しなかったらギターファンじゃないでしょ:

» スペイン音楽祭2005 [ゆりしーず覚え書き]
「ペペ・ロメロ&トマティート」東京公演、よかったそうです~。 9/5の大阪公演に行く予定、楽しみです その次の週の「カルメン・リナーレス、ガルシーア・ロルカを歌う」にも行く予定です。 完全にスペイン音楽祭2005どっぷりです。 ギター、好きです。 ピアノと...... [Read More]

Tracked on 2005.09.06 at 10:46 AM

» スペイン行きたくなる〜 [フミータ☆カタローグ]
アランフェスって曲をご存知でしょうか?クラシックギターに興味のある方はよくご存知でしょうね。私はギターはまっくく弾けないのですが、このアランフェスは特別に好きな曲ですね。母親も好きなんです。ipodに入れてきたのは村治さんのではなくてぺぺ・ロメロとい....... [Read More]

Tracked on 2006.01.07 at 10:52 PM

» Tomatito / Paseo de Los Castanos [楽しい音楽を聴く♪]
World-Spain-Flamenco : ★★★★★ nbsp; Paseo de los Castanos nbsp; 現在世界最高のフラメンコを耳にする nbsp; トマティート2001年の作品。マドリードにおいて録音。 現在フラメンコギタリスト界随一の奏者といわれ ステージに録音に多忙..... [Read More]

Tracked on 2006.03.06 at 01:15 AM

» トマティート (Tomatito) [楽しい音楽を聴く♪]
トマティート (Tomatito) フラメンコ ギター奏者 トマティート(1958~)はスペインはアンダルシア州東部のアルメリーア生まれ。 父及び祖父はギタリストのミゲル・トマテ、叔父はカンタオールのニーニョ・ミゲル といった豪華な音楽一家の中で育ち、トマーテ(トマト)の愛称..... [Read More]

Tracked on 2006.03.07 at 02:08 AM

« 鬼怒無月「PlayPostTango」改めSalleGaveauサルガボに林正樹が加入して、世界最強のタンゴ五重奏団が誕生する予感 | Main | ライブ・公演情報(時々自動、アルタードステイツ、喜多直毅、青木菜穂子、鈴木大介、斎藤和志&坪川真理子、他) »