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2005.10.03

平成17年度「現代パフォーミングアーツ入門」第1回(10月3日)

いよいよ後期の授業開始です。「現代パフォーミングアーツ入門」は月曜の3限と5限(内容はほぼ同じ)なので3日(月)からスタート。9月29日のコンサートに来られなかった人には埋め合わせに別のレポートを書いてもらいますが、履修は制限しません。埋め合わせレポートについては「題材は原則として有料公演に限る」などの制限はありますが、自分の好きなものを選んで良いのでさほど負担にはならないと思いますよ。いつも強調しているように履修しない(単位が必要ない)人の「つまみ食い」も歓迎します。今年度はなるべく事前にこちらで大まかな内容を知らせるようにしようと思いますので参考にしてください。

【追記】「埋め合わせのレポート」は自費でコンサート、パフォーマンス公演に行ってレポートを書いてもらいます。詳細はEメールにて問い合わせを。10月10日(月・祝)の「緊急恵比須企画」に参加してレポートを書くとやはり1回分の埋め合わせになります。

さて、初回は毎年恒例のジョニ・ミッチェル「シャドウズ・アンド・ライト(完全版)」鑑賞。

ジョニ・ミッチェル(vo,g)の歌自体素晴らしいのですが、故ジャコ・パストリアス(g)、今をときめくパット・メセニー(g)&ライル・メイズ(key)、マイケル・ブレッカー(ts)らサポートミュージシャンが実に豪華。収録された79年は今となっては学生の皆さんが生まれるかなり前なのですが、「現代」に繋がるポピュラー・ミュージックのさまざまな要素が最高のカタチで結晶化された、奇跡のような映像作品です。特に、ジャンルを問わず現代のすべてのベーシストに影響を与えたと言っても過言ではないジャコ・パストリアスの全盛期の映像は貴重。


僕はジョニ・ミッチェルのファンというわけでもないのだけど、これだけは本当に何度観ても飽きないんだな。おそらく若い皆さんにとっての「70年代」のイメージからはかけ離れていると思います。映像のクオリティも演奏も。

ああ古きよき時代のアメリカよ!


【追記】今日観てあらためて思ったこと、注目すべきポイントなど(授業中に喋ったことを含む):
●1979年という時代について。ライブビデオやプロモーションビデオなんてものは一般的じゃなかった。MTVが一世を風靡したのは80年代に入ってから。
●これ以前ないし同時代の映像作品と比較すると、やはり格段にクオリティが高いのではないか。
●ジャコのソロはサンプリング、ディレイ・ループの元祖的な手法。アナログ時代にここまでやっているのは凄い。そもそもベースを独奏楽器として扱う発想すらほとんど無かったのではないか。
●ベースソロに続く「Dry Cleaner From Des Moines」はギター、キーボードが不参加でベースが大活躍。ハーモニクス、和音使いまくり。
●ライル・メイズのシンセはまさにパット・メセニー・グループの世界だなあ。
●パットとライルは外見や演奏時の身のこなしも今と大差ないイメージ。白髪が増えただけ?ブレッカーは髪の毛が無くなったが・・・
●「Amelia」で挿入されるニュース映像みたいなのって何?あそこに出てくる女性がAmiliaさん?って歌詞を読めばわかることだったらかなり恥ずかしいですね・・・CD買ってチェックするか。
【追記】授業に出ていた学生が教えてくれたのですが、これはAmelia Earhartという有名な女性飛行士でした。

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Comments

ジャコの凄さ、ユニークさについては全くもって異論ありません。
ただ「ベースを独奏楽器として扱う発想」自体は彼以前からあったと思いますよ。ジャコと同い年のスタンリー・クラークは70年代前半からRTFで弾きまくっていましたね。他にもジェフ・バーリン、バーニー・ブルネル、生ベースの世界だとエディ・ゴメス、ロン・カーターなどなど。

Posted by: よしむら | 2005.10.05 at 02:30 AM

前のコメントは、バンドの中でソロを弾くイメージで書いてしまいましたが、改めてtokunagaさんの文を読むと完全ソロを意図されているような気がして来ました (肝心のジョニの映像を見ていないので…)。だとすると、確かに他にはあまりいなかったかもしれません。失礼しました。

Posted by: よしむら | 2005.10.05 at 09:02 AM

よしむらさん、コメントありがとうございます。そうですね。「シャドウズ~」の曲目リストを見ていただければわかりますが、独立したソロ演奏のトラックがあるんです。あとリーダー作に入っている「トレーシーの肖像」も美しいですよね。まあベースのソロ演奏自体はやっていた人もいるかもしれませんが、テクニック、音楽性も含めたインパクトというのは当時としてはものすごかったんではないでしょうか。実際今見ても凄いと思いますし。

Posted by: tokunaga | 2005.10.05 at 01:39 PM

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