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2005.10.09

タンゴという音楽の底知れぬ可能性を実感させる津山知子&喜多直毅DUO

9月21日のグレコで喜多さんのタンゴは当分聴き収めかと思ったら、1ヶ月も経たないうちに下北沢レディジェーンでピアニスト津山知子さんとのデュオ。喜多さんは今やレディジェーンの常連だけど、なんとタンゴは始めて。レディジェーンでタンゴのライブは珍しくないのに、喜多さんがタンゴをやっていなかった(オリジナルや即興系ばかりやっていた)というのは面白い。

共演の津山さんは、一時期活動を休止しており現在もタンゴ以外の活動が多いためタンゴ界でそれほど知られていないが、故池田光夫氏(バンドネオン奏者)のバンドで活躍した経歴を持ち、盛岡の有名なタンゴバー「アンサンブル」でも修行している(ある意味青木菜穂子さんの先輩)。タンゴピアノの語法はしっかりマスターしているが、喜多さんも「ブエノスアイレスに行ってもこんなタンゴピアニストはいません」と言う迫力満点のユニークな演奏スタイルが特徴。

喜多さんと津山さんは学生時代からの付き合い。あうんの呼吸というのはこういうのを言うんだな。9月21日のライブと対照的なのだけど、アレンジというものはちゃんと存在して譜面に基づく演奏をしているはずなのに、二人ともすごく自由なのだ。

レパートリーはおなじみの、オリジナルアレンジによる古典タンゴが中心。後で確認したが、アレンジし直した曲は一切なかったという。なのに初めて聴くようなフレーズや展開が次々に現れる。すなわち譜面から離れて即興的に弾いている部分がかなりある。タンゴにはパリージャという即興演奏のスタイルがあるけれど、おそらくそれとも全然違う。タンゴなのに途中ラテンっぽくなったりブルージーになったり。お互い挑発し合い、すごいテンション。本番で打ち合わせしていことが次々に起こるらしい。喜多さん曰く「よく裏切られる(笑)」。もちろん余裕で反応しているのだけど。いや実はけっこう必死なのかもしれないけれど、見た目は実に楽しそう。

これも紛れもなくタンゴなのだ。こんなタンゴは他ではまず聴けないだろうけど。

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