« September 2005 | Main | November 2005 »

2005.10.31

平成17年度「現代パフォーミングアーツ入門」第4回(10月31日)~小沼ようすけ、渡辺香津美からDCPRG、ROVOまで

タイトルはそのまんまですが・・・大まかに言って以下のような流れです(無理矢理ですが)。
(1)先週からの流れ→リチャード・ボナ繋がりで小沼ようすけ。渡辺香津美もう少し。
(2)小沼ようすけと渡辺香津美に挟まれた世代=40代の中堅ミュージシャン達が作る最先端クラブミュージック。

[CD]小沼ようすけ「The Three Primary Colors」より「Frolicking」(3限のみ)、「Feel Like Makin' Love」
*昨年発売の最新アルバムより。ベースがリチャードボナ。「Feel~」は往年のソウルの名曲カバー。

[DVD]渡辺香津美「ONE for ALL」より「Water Ways Flow Backward Again」
*99年、NYの老舗ライブハウス「ボトムライン」で行われたライブ。共演はほとんど現地の有名ミュージシャンだがこの曲は矢野顕子とのDUO。
*作曲も矢野顕子で、オリジナルは78年の渡辺香津美のアルバム「KYLYN」に収録。

[DVD]渡辺香津美「The Spice of Life in Concert」より「MELANCHO」「HYPER K」(以上3限のみ)、「SAYONARA」、「UNT」(5限のみ)
*87年収録。ジェフ・バーリン(b)、ビル・ブラフォード(ds)というジャズロック/プログレッシヴ・ロック(プログレ)系の大物ミュージシャンと共演。
*「SAYONARA」は80年録音のアルバム「TOCHIKA」に収録。

[DVD]DVDマガジン「URAN」より菊地成孔クインテット「Elizabeth Taylor」、デートコース・ペンタゴン・ロイヤルガーデン(以下DCPRG)「構造I」
*クインテットは一般的なジャズコンボの編成。DCPRGはツインドラム+ラテンパーカッション+タブラ(インドのパーカッション)+ツインギター+キーボード+管楽器たくさんという大編成。
*菊地さんはサンプラー、CDJ等を操作するのみ。あとはコンダクター(要所で合図を出す)。

[DVD]DCPRG「MUSICAL FROM CHAOS2CD/DVD」より「構造IV」(3限のみ)、「CIRCLE/LINE~HARD CORE PEACE」
*パーカッションのみのパートから「HARD CORE PEACE」になだれこむ展開はたまりませんな。

[DVD]ROVO「Live at 日比谷野音 2004.05.05」より「LARVA」、「URMA」「SHUNKA」(以上5限のみ)
*広義のクラブ/ダンスミュージック。「トランス」に分類されることが多いようですが、本人達は結成当初「スペースロック」と称していました。
*コンピュータを用いた「打ち込み」を使わず、通常打ち込みで表現するようなブレイク・ビーツも生身のドラマーが演奏。
*芳垣安洋+岡部洋一のツインドラムが強力。芳垣さんは菊地クインテット、DCPRGでも叩いてました。
*11/5-6に恵比寿リキッドルームでROVOのライブあり。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

2005.10.30

ユーロスペースで上映中のRosas in Filmsについて、そしてコンテンポラリーダンス業界における致命的な情報の欠如について

今年のGWにRosasの映像作品『Achterland』を観た後のやるせない気分について書こうと思っているうちにRosas in Filmsが始まってしまった。11月4日まで渋谷ユーロスペースにてレイトショー。ダンスと現代音楽、そのいずれかに興味がある人は必見です。

今回上映されるのは『Counter Phrases』『Hoppla!』『Achterland』の3作品。偶然にもGWに僕が観た3作品とちょうど合致している(GWの上映のときは7作品ぐらい上映されていた)。どれを観ても楽しめると思うけど、強いて言えば『Counter Phrases』は音楽もダンスも抽象性が強いから、1本だけ観るなら避けた方が無難かな。ただラストのライヒとのコラボレーションはめちゃカッコイイので、「ドラミング」「ファーズ」「レイン」といった一連のライヒ×ローザス作品が好きな人にはお薦め。

逆に1本だけ観るなら『Achterland』がお薦め。84分とボリュームたっぷりで、ROSASのさまざまな魅力がギッシリ詰まっていると思う。特に印象的だったのが無伴奏ヴァイオリン独奏とダンスのコラボレーション。このヴァイオリニストはタダモノじゃないぞ、とエンドロールを凝視していたらArdittiという文字が目に入った。

アルディッティって、あの有名なアルディッティ弦楽四重奏団の!?

と書くといかにもよく知ってるみたいだが、実はコンサートはおろかちゃんとCDを聴いたことすらない。しかし裏を返せば、そんな僕でも名前ぐらいは知っている人気カルテットだということですよ。来日公演のチラシも何度か目にしている。現代音楽中心のカルテットとしてはクロノスカルテットの次くらいに有名じゃないの?

自宅に戻ってネットで検索してみると、やはりそうだった。アルディッティカルテットのリーダー、アーヴィン・アルディッティIrvine Arditti。彼が舞台(劇場ではなく撮影用のスタジオだが)の端でイザーイの無伴奏ヴァイオリン・ソナタを演奏し、それに合わせてダンサーが踊るのである。ただ演奏しているだけじゃなくて、ほんの一瞬だけどダンサーとのちょっとしたカラミまである(観てのお楽しみ)。別のシーンではRolf Hind というピアニストがリゲティのエチュードを演奏。この人については全然知らないけど、検索すればやはりCD等がゾロゾロと引っかかるから、その道では知られたピアニストなのだろう。

つまりこれはクラシック・現代音楽ファンが観ても相当楽しめるんじゃないの?コンテンポラリーダンスなんか全然知らなくても。少なくとも現代音楽に疎いダンスファンとは別の楽しみ方ができるはず。

で、冒頭の話に戻る。期せずしてこういう「発見」をするのは嬉しいことではあるのだけど、僕は単に運が良かっただけである。「ローザスならハズレはあるまい」と適当に選んだだけ。見逃していた可能性も十分ある。だってアルディッティが出てるなんて、誰も教えてくれないんだから!

僕が事前調査を怠ったのが悪いのだろうか?そうとも言えないだろう。ユーロスペースのサイトには、「音楽: ユージン・イザーイ、ジョルジュ・リゲティ」としか書かれていない。先ほども確認のためにいろいろキーワードを変えて検索してみたけど、『Achterland』にアルディッティが出演しているという情報は、日本語のサイトではついに見つからなかった。もちろん英語のサイトまで調べりゃいいんだけど(実際そうやって確認したのだけど)、そこまでさせんなよー僕みたいな素人に。

ダンス業界は音楽や演劇と比較して"書き手"が不足している、というお話を関係者から伺ったことがあるのだけど、上のような客観情報の欠如というのは、それ以前の問題でしょう。かくして僕は、「ROSASの『Achterland』にアーヴィン・アルディッティが出演している」と公に指摘した最初の日本人となった。

のか?ほんとに。笑い話みたいだけど(違ってたら教えてください)。しかし笑っている場合ではないのだろう。これと似た状況が、ダンスに限らずいろいろな業界にあるに違いない。他山の石とせねばなるまい。

上と同様の「情報の欠如」についてMani_Maniさんのblogの『Counter Phrases』評でも指摘されていたのでリンクを張っておきます。

| | Comments (2) | TrackBack (1)

2005.10.29

10月のライブ覚書(ko-ko-ya、田中邦和&関根彰良、大渕博光、渡邊奈央、Aki Ueda、会田桃子、青木菜穂子)+α

書きそびれていたものを簡単に。

このblog、コメントやトラックバックはさほど多くないけど意外と読まれているから気が抜けないのだ。憧れのギタリストから「時々読んでましたよ、(書いているのは)あなただったんですね」と言われた日にゃ、びっくりするやら嬉しいやら。

10月5日
大阪の友人が上京しており、晩飯食った後一緒にko-ko-ya@表参道プラッサオンゼへ。特にこの手の音楽(ブラジル系)のファンというわけではない友人も楽しんでくれて嬉しい。自分がどんなに良い音楽と思っていても、他人がすぐ受け入れてくれるとは限らないので。そういったko-ko-yaの普遍性を持つ魅力については、いずれ詳しく書きたい。東京での次のライブは11/11プラッサオンゼ。

10月11日
田中邦和(ts)&関根彰良(g)@関内JazzIsへ。大学の同期&後輩DUOである。もちろん二人ともプロとしてバリバリ活躍中。邦和氏のSembelloはポップフィールドで勝負しているけど、ジャズ奏者としても一流なのだということをあらためて感じる。若手実力派として注目される関根さんには以前授業でもお世話になったし、16日の学園祭にも来ていただきました。この日は田中氏が関根さんを誘った形だけど、終演後に「じゃあ今度は僕のバンドに」と関根さんが田中氏にお願いして、11月15日関内kamomeにて再共演決定。

10月17日
フラメンコ歌手大渕博光さん(vo)のCD発売記念ライブ@渋谷パルコ劇場。CDレビューを書いた縁でご招待いただいた。大渕さんの日本人離れしたボーカル+大編成バンドの迫力が凄い。バンマス伊藤芳輝さん(g)のアレンジも見事。特に「Si Si Si」のリズムはかっこいいなあ。ちなみに便宜上「フラメンコ歌手」と付け加えたのだけど曲は大渕さんのオリジナルが中心で、この曲も全然フラメンコっぽくはない。伊藤さんのリーダーバンド、スパニッシュコネクションともまた違う雰囲気。伊藤さんの音楽性も幅広いなあ。

こうして終盤一気に盛り上がるも、この日は渡邊奈央ちゃん(pf,vo)の久々のライブと重なってしまいアンコール前に失礼して吉祥寺へハシゴ。奈央ちゃんはトリの出演だったのでなんとか間に合う。歌だけでなくピアノも一段とグレードアップ。矢野顕子あたりは別格として(彼女はジャズピアニストとして通用しますからね)、これだけピアノがしっかり弾けていて伴奏のセンスもいいシンガーソングライターは貴重じゃないかなあ。いい曲多いし。

10月21日
Aki Ueda plays Raga with Vineet Vyas(+ゲスト:バンスリー奏者寺原太郎)@三軒茶屋サロン・テッセラへ。Aki Uedaさんは長年海外で活躍されていた知る人ぞ知る若手シタール奏者。演奏もだが音楽に対する姿勢が熱い。この日は古典インド音楽を堪能。来年には新譜もリリースされるそうで要注目。

10月25日会田桃子オルケスタ・クアトロシエントス@江古田BUDDY
10月28日青木菜穂子(pf)クァルテート@南青山マンダラ
立て続けにタンゴのライブ。両日共まずまず賑わっていたけど、聴衆の年齢層が高いのが気になった。昔からのタンゴファンがかなりの割合を占めるということ。ピアソラブームによって若い「タンゴファン」は増えたけど、じゃあピアソラの曲を、才能も実力も備えた日本のタンゴ奏者達がどんな工夫をこらして演奏しているか聴き比べてみよう、と思う人は少ない。つまるところ、日本のタンゴ市場はまだあまり成熟していないのだと思う。こんなにカッコイイ音楽なのにね。

10月某日
念願かなって三好功郎さん(g)にインタビュー。いろいろな昔話・裏話が面白いのだけど、誌面には載せ切れなくて残念。かつての新宿ピットイン「朝の部」の凄まじさ。80年代の好景気は、才能ある若者達に「なんとかなるだろう」と思わせただけでも意味があったかもしれない。当時20代だった彼らが一線で活躍する現在のライブシーンは面白くて仕方がないから、僕は「昔は良かった」型の論評が大嫌いである。でも景気が悪化し「ピットイン朝の部」も無くなった今、10年後・20年後を支えるべき才能を取り巻く状況は厳しくなっているはず。将来自分も「昔は~」と言いたくなるのではないかと心配だ。とはいえ、優れた才能はどの時代にも確実に存在する。それを掘り起こすのがジャーナリズムの重要な役割ではないですかね。

10月某日
都内某スタジオで喜多直毅さん(vln)の新譜レコーディングを見学。てゆーか一応produced byおれだし。終了済みの分も含めて参加ミュージシャンを挙げておきます(敬称略):黒田京子(pf)、林正樹(pf)、宮野弘紀(g)、伊藤芳輝(g)、鬼怒無月(g)、常味裕司(oud)、佐藤芳明(acc)、クリストファー・ハーディ(per)、海沼正利(per)、さがゆき(vo)。

メンツを見ただけで「これはただごとではない!」とわかる人も少なくないだろう。みなさんあまりに素晴らしすぎる。一流のミュージシャン達が、ただただいい音楽を作ろうとする現場に立ち会う体験は感動的だ。仮に「ギャラのため」だとしたら全然割に合わないですよこれは。仕事のクオリティも労力も。

余談だけど隣のスタジオではR○V○(伏字のつもり)がリハーサル中。なぜかメンバーでない○友さんまで遊びに来たり。すごい空間。

曲は大半が喜多さんのオリジナルで、他に宮野さんと鬼怒さんの新曲が1曲ずつ。鬼怒さんはポストタンゴバンドSalleGaveau用に書いた曲をヴァイオリンとのデュオにアレンジして持ってきてくださった。これがフワっとした感じのさりげなく美しい名曲で、ミックスルームで聴いていて涙が出そうになる。いやまじで。

たまたまその日は西原恵理子の「毎日かあさん2」を買って読んでいた。彼女独特のものすごいパワーを感じさせ、抱腹絶倒の面白さなのだけど、不意を突くようにジーンとするカットがいくつか挿入されている。

たぶんそういう曲になるな、鬼怒さんの曲は。


そんないい曲を他人のリーダアルバムに提供しちゃっていいんですか鬼怒さん!と感謝の気持ちでいっぱいになるも、出だしの超難しそうなソロパートをやめて(あくまで相対的にですが)簡単なアレンジに変更しようとするのを見て思わず

「そこはやっぱりソロでお願いします」。

1つプロデューサーらしい仕事したぜ。へへ。しっかり要望に応えて難パートをクリアしてくださった鬼怒さんのテクニックと職人気質にも感動。このソロは是非、ギター好きに聴いて欲しい。

| | Comments (2) | TrackBack (0)

2005.10.25

ライブ・公演情報(会田桃子、青木菜穂子、田中邦和、ROVO、鬼怒無月Salle Gaveau、喜多直毅他)

10月25日
■オルケスタ・クアトロシエントス@江古田BUDDY
*会田桃子さん(vln)率いるタンゴバンド、クアトロシエントスのスペシャル大編成ヴァージョン。

10月26日~30日
青年団「ソウルノート」@駒場アゴラ劇場
*載せるの忘れてました・・・

10月27日
■saigenji@丸の内DCROSS
*無料ライブ。詳細はsaigenjiさんのサイトにて。

10月28日
■青木菜穂子(pf)会田桃子(vn)北村聡(bn)東谷健司(cb) @南青山マンダラ
*本場ブエノスアイレスで活躍した気鋭の若手タンゴピアニスト、青木さんのレギュラーカルテット。青木さんは年末より再びブエノスアイレスに行かれるそうなので、聴き収めになります。

10月29日~11/4
■Rosas in Films@渋谷ユーロスペース
10月10日の記事を参照のこと。

10月29日
■田中邦和(sax)、河合代介(org)、ヤマサキテツヤ(ds)@モーションブルーヨコハマ
*田中邦和モーションブルー2days1日目。
■小川隆夫トークライブ「マイルス・デイビスの全て」@渋谷“カフェano

10月30日
■荻原亮(g)VS吉田智(g)@小岩コチ
■田中邦和(sax)、森下滋(p)、ハシケン(vo,etc)@モーションブルーヨコハマ

11月1日
■林正樹p、鳥越啓介b、田中栄二ds@大泉学園inF
*若手超実力派揃い踏み。これはすごいライブになりそうだなあ。
■saigenji@表参道プラッサオンゼ

11月2日
■東京中低域他@初台DOORS

11月3日
■VINCENT ATMICUS他@代官山UNIT

11月4日
■高田元太郎(g)リサイタル@要町・現代ギター社GGサロン

11月5日
■お茶の水管弦楽団定期演奏会:パルテノン多摩
■喜多直毅(vln)津山知子(pf)@海老名ビナウォーク
*野外無料ライブ。
■ROVO他@恵比寿リキッドルーム

11月6日
■松尾俊介 ギター リサイタル@飯田橋トッパンホール
■ROVO他@恵比寿リキッドルーム
■SALLE GAVEAU他@池袋LIVE INN ROSA
*Salle Gaveauについてはこちらを参照。

11月7日
■啼鵬(バンドネオン)相川麻里子(vn)高田元太郎(g)@大泉学園inF
■小沼ようすけ(g)ソロ@赤坂ノベンバーイレブンス

11月8日
■Philippe Saisse(p)、小沼ようすけ(g)、鳥越啓介(b)、則竹裕之(ds)@モーションブルーヨコハマ

11月9日
■「See you in a dream」(中村八大名曲集)発売記念ライブ さがゆきvo、大友良英g、渋谷毅p、坂本弘道cello、近藤達郎kb、栗原正己b&recorder、関島岳郎tuba&b-recorder、芳垣安洋ds、高良久美子vib@新宿ピットイン

11月10日
eEyo(vo)富樫春生(p)中原信雄(b)田中邦和(sax)@下北沢club440

11月11日
■ko-ko-ya@表参道プラッサオンゼ

11月12日
■Fonte(g 小畑和彦、fl 中川昌三、per 安井源之新)@表参道プラッサオンゼ

11月13日
■小沼ようすけ(g)ソロ@関内KAMOME


11月14日
■クワトロシエントス & Salle Gaveau@江古田バディ

*今月のイチオシ。こちらを参照。

11月15日
■関根 彰良(G)・佐久間 淳(P)(Key)・秋田 紀彰(B)・伊藤 宏樹(Ds)+Special Guest 田中 邦和(Ts)@関内KAMOME


11月17日
■三好3吉功郎*小野塚晃DUOレコ発記念ライブ@高円寺ジロキチ

■一噌幸弘(能管、笛)太田惠資(vn)喜多直毅(vn)@大泉学園inF

11月18日(金)~12月4日(日)
青年団 『砂と兵隊』@こまばアゴラ劇場
*注目の平田オリザ新作。チケット引換券使用可。17日の朝日夕刊に紹介記事が載ってましたね。

11月20日~12月4日
燐光群「パーマネント・ウェイ」@三軒茶屋シアタートラム

11月20日
■sim+佳村萌@吉祥寺マンダラ2
いちむじん@横浜Hey-JOE
*売出し中の若手ギターデュオ。

11月21日
■ALTERED STATES、外山明+ラティール・シー@法政大学学園祭

11月22日
■浜田真理子vo & 大友良英gオーケストラ@渋谷シアターコクーン

| | Comments (0) | TrackBack (1)

2005.10.24

平成17年度「現代パフォーミングアーツ入門」第3回(10月24日)~マイルス・デイヴィスMiles Davisを中心に

前回分の補足的なものを紹介しつつ、マイルスへ。これも毎年恒例の流れ。小川隆夫さんのレクチャーも聴いたことだし、さっそく知ったかぶりして喋ろう!

と思ったけどあんまり喋れなかった・・・マイルスの手術跡を見て黒人差別を感じた件ぐらい。


[DVD]ROSAS「FASE」より「Violin Phase」のさわり
*10月29日より渋谷ユーロスペースで「Rosas in Filims」開催(10月10日の【追記2】参照)。

[DVD][DVD]PMG「Speaking of Now Live」より「Song for Bilbao」の一部(5限のみ)
*先週の資料を参照のこと。リチャード・ボナのベースソロを中心に。

[DVD]渡辺香津美「Mo'Bop DVD edition」より「ROBO」、「Favor Return of Ensyu Swallow」(3限のみ)
*2004年12月、横浜BLITZでのライブ。徳永は当日会場にいました。
*リチャード・ボナRichard Bona(b), オラシオ・エルナンデス(ds)とのトリオ。
*「Favor~」は83年の名盤「MOBO」に収録されていた「遠州つばめ返し」のセルフカバー。個人的に渡辺香津美作品中ベスト5には入ります。

[DVD]Miles Davis「miles electric: a different kind of blue」よりオープニング~「So What?」(64年)、ハービー・ハンコックとチックコリアのインタビュー、「Call it anything」途中まで。
*タイトルはマイルスの名盤「Kind of Blue」に引っ掛けたもの。
*70年のワイト島フェスティバルとマイルスを巡る当時の状況について、関連するミュージシャンへのインタビューを中心にまとめたドキュメンタリー。
*「Call it anything」にはキース・ジャレット(key)、チック・コリア(key)、ジャック・ディジョネット(ds)、デイヴ・ホランド(b)らが参加。
*ファンキーなアフロ兄ちゃんのキース、少年のようなホランドにあらためてびっくり(現在の姿とあまりにギャップがあるので)。

[DVD]マイルス・デイヴィス「Live in Montreal」より
「Human nature」(3限のみ)、「Time after Time」(5限のみ)、「Jean Pierre」
*1985年のライブ。
*「Human~」はそれぞれマイケル・ジャクソンの、「Time~」はシンディ・ローパーのヒット曲(いずれも80年代前半)。
*「Jean Pierre」の最後でキレまくるジョンスコ(フィールド)は何度観ても興奮するんだよなあ。

[DVD]マイルス・デイヴィス「Live in Munich」より「TUTU」(3限のみ)、「Heavy Metal Prelude」「Heavy Metal」(5限のみ)
*88年のライブ。
*Joseph "Foley" McCrearyのリードベースが特徴的・・・なのはわかっていましたが、女性パーカッション奏者Marilyn Mazurもいい味出してますね。

| | Comments (4) | TrackBack (0)

2005.10.17

平成17年度「現代パフォーミングアーツ入門」第2回(10月17日)~パット・メセニーPat Methenyを中心に

今回は、前回の「シャドウズ・アンド・ライト」に参加していたギタリスト、パット・メセニーの作品を中心に。以下授業の流れに沿って。

[DVD]パットメセニーグループ(以下PMG)「More Travels」(91年)
より「Have You Heard」、「First Circle」(3限のみ)、「Third Wind」(5限のみ)
*典型的な80年代PMGサウンドか。ペドロ・アズナールの声が特徴的。

[DVD]「ディジョネット,ハンコック,ホランド,メセニー/イン・コンサート」よりデイヴ・ホランド作曲「Shadow Dance」(3限は冒頭のみ)、ジャック・ディジョネット&パット・メセニー作曲「9 Over Reggae」(3限のみ)
*90年の期間限定プロジェクト。Jack DeJonette(ds), Herbie Hancock(p), Dave Holland(b), Pat Metheny(g)によるスーパーセッション。

[LD]Jack DeJonette's Special Edition「Live At The Montreal Jazz Festival 1988」より「PM'S AM」(5限のみ)
*現在もキース・ジャレット(pf)トリオ等で活躍するドラマーのリーダーバンド。
*ゲイリー・トーマス(ts)、グレッグ・オズビー(as)らマイルスグループの元メンバーが参加。
*ギターのMick Goodlikは上記の曲ではあまり目立たないが、現在一線で活躍する多くのジャズギタリストを教えたことで有名。
*ブラジル人パーカッション奏者ナナ・ヴァスコンセロスも参加。
*パット・メセニー(g)がゲスト。ギターシンセでアドリブ・ソロを演奏。
*なかなかDVD化されないので実はけっこう貴重です。

[DVD]パットメセニー「シークレット・ストーリー・ライブ」より「Finding and Believing」
*1992年収録。PMGとは別に立ち上げたソロプロジェクトのライブ。
*冒頭のメロディはフレットレスギターで弾いてましたね。

5限はこの辺で時間切れになりました。
(LDの曲が長かったか?)


[DVD]PMG「イマジナリー・デイ・ライブ」DVDより「Into the Dream」
*98年収録。
*メセニー自身が考案し特注した「ピカソ・ギター」を使用したソロ。
*弦は全部で42本あるらしい。

[DVD]PMG「We Live Here~Live in Japan 1995」より「Scrap Metal」(3限のみ)
*ライブではお馴染みのフリージャズ風作品。

[DVD]PMG「Speaking of Now Live」より「Song for Bilbao」(3限のみ)
*2002年の来日公演で収録。曲は80年代前半に発表されたもの。
*リチャード・ボナがギター、パーカッション、コーラス等で参加していたが最後に本職のベースに戻り、なかなか強烈なソロを弾いている。

| | Comments (6) | TrackBack (0)

2005.10.10

体育の日に恵比寿でパフォーミングアーツを堪能しまくった記録(ROSAS展、ほうほう堂、サイゲンジsaigenji+マツモニカ、ショーロクラブ)

【追記1】REAL TOKYOに連載されている編集長小崎哲哉氏のコラムで「恋よりどきどき」と「ROSAS XVV」とについて触れられています。前者についてはかなり辛口のコメント。

【追記2】10/29~11/4に渋谷ユーロスペースでローザスの映像作品がいくつか上映されます。コンテンポラリーダンスに興味がある人は必見。くわしくはユーロスペースのサイトで。作品紹介はこちら(見づらい!なんとかして欲しい!)。フレーム内の解説ページへのリンクはこちら。[さらに追記]以前書いたROSAS映像作品に関する記事はこちら


あえて日記風に淡々と。

14時に恵比寿駅東口に集合してガーデンプレイスへ。学生5名(留学生を含む)+学生の友人1名+徳永。内訳は男性4名、女性3名。日本人5名、ブルネイ人1名、フランス人1名。東京都写真美術館にて「恋よりどきどき」と「ROSAS XXV」のセット券を各自購入。

■まずはB1階の「ROSAS XXV」へ。内容は以下の4点。

(1)ヘルマン・ソルジェルーシュの写真
過去の公演等の写真。以前から公演チラシ・パンフレット等で使われており見覚えのあるものも多い。

(2)「Violin Phase/Top Shot」(映像インすタレーション)
ROSASの主宰者・振付家のアンヌ・テレサ・ドゥ・ケースマイケルのソロ作品「ヴァイオリン・フェーズ」を真上から撮影した映像を、実際のステージと同じように真っ白な砂を敷き詰めた"スクリーン"の上に映写。スティーヴ・ライヒのミニマル・ミュージックに合わせて砂の上に幾何学的な模様が刻まれていく様が美しい。

(3)ヴォキャブラリウム(映像インスタレーション)
ROSASの過去の作品で用いられたいろいろな動きのパーツを羅列。先に作品を見ていると「あ、あの作品の」とわかるので面白いのだけど。

(4)「池田扶美代のモノローグ」(映像作品)
ROSASに初期から在籍する日本人ダンサー、池田扶美代によるフランス語の独白。フランス語がわからんとダメじゃん・・・と思ったらフランス人いるじゃんラッキー!ということで英語に訳して説明してもらいました。でもなんか哲学的な内容。

全体として、予備知識、というか過去にROSASの公演を観ていないとなかなかピンと来ない内容でしょうね。せめて授業で市販DVDを鑑賞する時間的余裕があればよかったけど。僕自身は非常に楽しめました。

■15時からダンスユニット「ほうほう堂」のパフォーマンスが始まるというので1Fに移動。ほうほう堂は身長約155cmの女性二人組。かわいらしくてコミカルな動きを交えつつ、(たぶん)即興的に展開。階段で2Fの「恋よりどきどき」展示スペースへ移動。観客はゾロゾロと後に付いて行く。誰に指図されるでもなしに。ハメルーンの笛吹き状態。ビデオが回ってたから、きっと我々観客も含めて「作品」の一部になっちゃうんだなあ。最後は音楽に合わせてステージ上でカチっと踊る。見事な展開でした。

■そのまま「恋よりどきどき」鑑賞。日本の3つの若手カンパニー、コンドルズ、ニブロール、珍しいきのこ舞踊団による作品展示。最近主宰者の近藤良平さんが「情熱大陸」で取り上げられたりNHKの子供向け番組でも活躍してたりするコンドルズはもっとも大きなスペースを使って多角的な展示。ニブロールは美しくてちょっとトリップしてしまいそうなCG作品。これとダンスが組み合わさるとどうなるのか?と興味津々。珍しいきのこ~は小道具中心の展示でちょっと地味だったかな。

■センター広場へ移動して16時よりサイゲンジのライブ。小雨がちらついていたけど屋根はあるので予定通り屋外で決行。サポートは福和誠司(per)、小泉克人(b)、ゲストにマツモニカ(クロマチック・ハーモニカ)。新譜の曲が中心と言いつつ、「イパネマの娘」「Close to you」などお馴染みのカバーなども。特にイパネマのアレンジはかっこいいなあ。CDでは打ち込み使ってたかな?ドラムがブレイクビーツ風でクラブミュージック的なアプローチ。いつもの口パーカッション炸裂。テンポ・チェンジによるメリハリ、ソロ回しやソロから歌に戻るタイミングなども絶妙。当然最初からノリは良かったけど徐々にテンションが上がっていって終盤はものすごい盛り上がり。

■サイゲンジはアンコールも含め1時間以上熱演。終演は軽く17時を回っている。ステージを降りたサイゲンジさんはファンに囲まれちゃってサイン会状態。いい人だ。軽く御挨拶してグラススクエアへ移動。一部学生は離脱、1名新たに合流。

■18時よりショーロクラブのライブ。メンバーは笹子重治(g)、秋岡欧(バンドリン)、沢田譲治(b)。ここは周りでいろんなお店が営業しているためPAは制約を受けるらしい(以前別のライブでスタッフの方に伺った話)。音は万全とは言いがたかったけど、ショーロクラブはさすがの演奏でフロア一杯の聴衆を引き込む。バンドリンの音色が優しく響き、ベースとギターが生み出すグルーヴが心地良い。

■ショーロクラブも終わって、みんなで飯でも食って帰ろうか、と思いつつサイゲンジさんが会場におられたのであらためて学生を連れて御挨拶。なんと「もう2・3曲演奏しますから良かったらどうぞ」だって。とんだサプライズが用意されていた。サイゲンジさんがまず2曲ギターソロ、さらにマツモニカさんが加わってデュオで数曲。アルゼンチンのフォルクローレにハーモニカの音色がよく似合う。ウーゴ・ディアスの世界だね(その辺少しは聴いてるぞ、ということで知ったかぶり)。大好きなジスモンチの「水とワイン」をやってくれたのはまったくの予想外。こんな曲までレパートリーにしてたなんて。終演後にお話を伺ったら「普段やらない曲をやれてよかった」とのこと。すごいラッキー!すぐに帰らなくて良かった。

| | Comments (10) | TrackBack (2)

緊急思いつき企画「体育の日に恵比寿でパフォーミングアーツを堪能しまくろう!!!」

*日付を実施日に変更しました。10月10日までは、この記事のすぐ下の記事が最新の投稿になります。

【さらに追記】一応念を押しておきますが、全然堅苦しく考える必要はないですからね。無料ライブだけでもどうぞ。先日たまたまsaigenjiさんにお会いする機会があったので「10日はいっぱい学生連れて行きますよ!」って言っちゃいましたよ。みんな来て欲しいなあ。同時代に生きる、素晴らしい才能を実感するために。

【追記】「現代パフォーミングアーツ入門」履修者はこの企画に参加してレポートを提出すると欠席1回分(将来の分を含む)の埋め合わせになります。

下の「ライブ・公演情報」を編集していて気付いたのですが、現在「TOKYO BOSSA NOVA 2005」と、東京都写真美術館でのダンス系イベント2つ(これこれ)が並行して開催中。いずれも会場は恵比寿ガーデンプレイス内です。

「TOKYO BOSSA NOVA 2005」最終日の10日はsaigenji、ショーロクラブというブラジル系新旧実力派の無料ライブがあるというだけでも強力なのですが、早めに行って写真美術館に寄れば1日で全部まとめて楽しめますね。

これちょっと凄くないですか。半径100メートルくらいでこれだけ一日に集中するなんて。ほとんど「惑星直列」並みだ!(ネタが古いか?)

行くっきゃないでしょ。決めた。

10月10日、JR恵比寿駅ガーデンプレイス側の改札に14時集合。
参加費:一般1550円 学生1300円 中高生・65歳以上1000円(写真美術館の2イベント共通券)+飲食代(地ビールがおいしい!)など。無料ライブのみ参加の場合タダ。
参加資格:学生はもちろん歓迎しますが特になし。このblogにたまたまアクセスした人もだけの人もお気軽にどうぞ。部分参加歓迎。はぐれたら徳永宛にケータイメールください(アドレス:tokunaga@tmd.ac.jpより徳永のケータイに転送されます)。


と呼びかけると来る人がいるんでしょーか?まあ勝手に行けって話ですね。その辺は適当に。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

2005.10.09

タンゴという音楽の底知れぬ可能性を実感させる津山知子&喜多直毅DUO

9月21日のグレコで喜多さんのタンゴは当分聴き収めかと思ったら、1ヶ月も経たないうちに下北沢レディジェーンでピアニスト津山知子さんとのデュオ。喜多さんは今やレディジェーンの常連だけど、なんとタンゴは始めて。レディジェーンでタンゴのライブは珍しくないのに、喜多さんがタンゴをやっていなかった(オリジナルや即興系ばかりやっていた)というのは面白い。

共演の津山さんは、一時期活動を休止しており現在もタンゴ以外の活動が多いためタンゴ界でそれほど知られていないが、故池田光夫氏(バンドネオン奏者)のバンドで活躍した経歴を持ち、盛岡の有名なタンゴバー「アンサンブル」でも修行している(ある意味青木菜穂子さんの先輩)。タンゴピアノの語法はしっかりマスターしているが、喜多さんも「ブエノスアイレスに行ってもこんなタンゴピアニストはいません」と言う迫力満点のユニークな演奏スタイルが特徴。

喜多さんと津山さんは学生時代からの付き合い。あうんの呼吸というのはこういうのを言うんだな。9月21日のライブと対照的なのだけど、アレンジというものはちゃんと存在して譜面に基づく演奏をしているはずなのに、二人ともすごく自由なのだ。

レパートリーはおなじみの、オリジナルアレンジによる古典タンゴが中心。後で確認したが、アレンジし直した曲は一切なかったという。なのに初めて聴くようなフレーズや展開が次々に現れる。すなわち譜面から離れて即興的に弾いている部分がかなりある。タンゴにはパリージャという即興演奏のスタイルがあるけれど、おそらくそれとも全然違う。タンゴなのに途中ラテンっぽくなったりブルージーになったり。お互い挑発し合い、すごいテンション。本番で打ち合わせしていことが次々に起こるらしい。喜多さん曰く「よく裏切られる(笑)」。もちろん余裕で反応しているのだけど。いや実はけっこう必死なのかもしれないけれど、見た目は実に楽しそう。

これも紛れもなくタンゴなのだ。こんなタンゴは他ではまず聴けないだろうけど。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

2005.10.08

今度は「Duch Jazz最高!」と叫びたくなるようなミケル・ブラーム・バンド・ピックアップメンバーのステージ

横浜メディアビジネスセンタープラザより再びケータイにて。引き続き横濱JazzPromenade2005です。

いやー素晴らしいですね。パンフ見てピンときたのだけど、期待以上。
(続く)

続き。
ミケル・ブラーム・バンド・ピックアップメンバーの演奏の素晴らしさについては後で書き足しますが、とりあえずこちらを選んで正解。まさにヨーロッパの最先端ジャズ。こんな機会じゃないとなかなか聴けないし。


とは言いつつ、板橋文夫バンドのメンバーも素晴らしいし聴けなかったのは残念・・・と思って時計を見る。板橋バンドは9時までの予定だけどどうせ延びるよなあ、最後ちょっとだけでも聴こう、と思い立って桜木町ドルフィーへ。

満員で入れません、といったん断られるも粘って入れてもらう。結果的にこれも大正解。ラストの曲では太田恵資さん(vln)と板橋さんが壮絶なソロのかけあい。こんなに熱い太田さん久し振りに見たかも。

拍手は鳴り止まず、アンコールはピアノソロで「渡良瀬」。日本のジャズ史上に残る名曲ですね。すごい演奏でした。この1曲だけでも苦労して来た甲斐あり。


結局同じ会場で2バンド続けて聴くことは一度も無かった。よく移動したなあ。ちなみに最近入手した新兵器(大学にも持ってきてるアレ)を利用。やはりアレはいいな。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

横濱JazzPromenade2005で本田竹広THE PUREが思わぬ拾いもの

横浜大桟橋よりケータイにて。

まったく、感動ってやつはどこに転がってるかわからないものだ。
(続く)

続き。
とりあえずこの日の足跡を記しとこう。後で間を埋めます。

実は当初行くかどうか迷ったいたのだけど、「喜多さん出るしやっぱり行こう!」と思い立ったのがすでにお昼近くなってから。ぐずぐずしてたら会場着は13時くらい。


■まず関内ホールで当日券を買って12時から始まっていた「ギターサミット」を覗く。もはや終盤でした。中牟礼貞則さんの渋いギターソロに後ろ髪を引かれつつ・・・


■13時50分から喜多直毅さん(vln)が参加するURUCUNGOが始まるので、途中で抜けて情文ホールへ移動~最後まで。

URUCUNGOは翁長巳酉(per)、今井龍一(oud)、吉野弘志(bass)、喜多直毅(vln)に最近、榎本秀一さん(sax,尺八)が加わったらしい。アフリカ、アラブの要素に日本の尺八まで加わって何でもあり。しかしこれが思いのほか良くハマっている。ただアラブ系の曲などリズムが難しいので榎本さんは苦労している様子。メンバーは凄腕揃いだしちょっと今まで無かったようなサウンドなので、アンサンブルがタイトになってくれば相当面白そう。


■大さん橋ホールへ移動。本田竹広ThePureを途中(序盤だと思うけど)最後まで。16時半過ぎ。

思えば本田竹広さんのNative Sunは僕が中学生の頃初めて自分でチケットを買って行ったコンサートでした。ジャズ・フュージョン体験の原点。その後2度も脳内出血で倒れられたとか。その後復活されたとのことだけど、ちょっと不安も感じつつ・・・

んが!

まずタイトなアンサンブルに驚く。ブラスやパーカッションを含む大編成なので、(特に根拠はないけど)なんとなくラフなノリを想像していたのだけど。こりゃあ本気だ。さらに本田さんのピアノ。ガツンときた。重厚で深い音色。指もよく回っていて、衰えた印象は無し。

こういうの嬉しくなるんだよねえ。単に現役ってだけじゃなくて、クリエイティヴな活動を続けておられるからなおさら。

しかし驚いたのはその後。最後のMCで本田さん曰く。

「まだ退院して10日ほどなので・・・」

思わず耳を疑った。外見こそ歳を取られたものの、演奏を聴いてすっかりお元気になったものとばかり思っていましたが。帰宅後公式サイトにアクセスして、ここ数ヶ月の大変な状況を知る。それであの演奏ですか。そんなこと知らなくても感動したのに・・・


■17時半まで関内のライブハウスKamomeで関根彰良さん(g)が参加する西尾健一グループが演奏しているのに気付き、急いで移動。最後の30分くらい聴けました。

■17時半~18時半は以前から一度聴きたいと思っていた鈴木勲(b)OMA-soundがやっていたので情文ホールへ戻る。KAMOMEで関根さんと話していたら遅くなったのでこれも終盤のみ。

んで次はどれにしようかな・・・と考えて。横浜メディアビジネスセンタープラザの「Duch Jazz Today」と桜木町ドルフィーの板橋文夫(p)バンドで迷ったあげく前者へ。以下は上の記事へ続く。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

2005.10.03

平成17年度「現代パフォーミングアーツ入門」第1回(10月3日)

いよいよ後期の授業開始です。「現代パフォーミングアーツ入門」は月曜の3限と5限(内容はほぼ同じ)なので3日(月)からスタート。9月29日のコンサートに来られなかった人には埋め合わせに別のレポートを書いてもらいますが、履修は制限しません。埋め合わせレポートについては「題材は原則として有料公演に限る」などの制限はありますが、自分の好きなものを選んで良いのでさほど負担にはならないと思いますよ。いつも強調しているように履修しない(単位が必要ない)人の「つまみ食い」も歓迎します。今年度はなるべく事前にこちらで大まかな内容を知らせるようにしようと思いますので参考にしてください。

【追記】「埋め合わせのレポート」は自費でコンサート、パフォーマンス公演に行ってレポートを書いてもらいます。詳細はEメールにて問い合わせを。10月10日(月・祝)の「緊急恵比須企画」に参加してレポートを書くとやはり1回分の埋め合わせになります。

さて、初回は毎年恒例のジョニ・ミッチェル「シャドウズ・アンド・ライト(完全版)」鑑賞。

ジョニ・ミッチェル(vo,g)の歌自体素晴らしいのですが、故ジャコ・パストリアス(g)、今をときめくパット・メセニー(g)&ライル・メイズ(key)、マイケル・ブレッカー(ts)らサポートミュージシャンが実に豪華。収録された79年は今となっては学生の皆さんが生まれるかなり前なのですが、「現代」に繋がるポピュラー・ミュージックのさまざまな要素が最高のカタチで結晶化された、奇跡のような映像作品です。特に、ジャンルを問わず現代のすべてのベーシストに影響を与えたと言っても過言ではないジャコ・パストリアスの全盛期の映像は貴重。


僕はジョニ・ミッチェルのファンというわけでもないのだけど、これだけは本当に何度観ても飽きないんだな。おそらく若い皆さんにとっての「70年代」のイメージからはかけ離れていると思います。映像のクオリティも演奏も。

ああ古きよき時代のアメリカよ!


【追記】今日観てあらためて思ったこと、注目すべきポイントなど(授業中に喋ったことを含む):
●1979年という時代について。ライブビデオやプロモーションビデオなんてものは一般的じゃなかった。MTVが一世を風靡したのは80年代に入ってから。
●これ以前ないし同時代の映像作品と比較すると、やはり格段にクオリティが高いのではないか。
●ジャコのソロはサンプリング、ディレイ・ループの元祖的な手法。アナログ時代にここまでやっているのは凄い。そもそもベースを独奏楽器として扱う発想すらほとんど無かったのではないか。
●ベースソロに続く「Dry Cleaner From Des Moines」はギター、キーボードが不参加でベースが大活躍。ハーモニクス、和音使いまくり。
●ライル・メイズのシンセはまさにパット・メセニー・グループの世界だなあ。
●パットとライルは外見や演奏時の身のこなしも今と大差ないイメージ。白髪が増えただけ?ブレッカーは髪の毛が無くなったが・・・
●「Amelia」で挿入されるニュース映像みたいなのって何?あそこに出てくる女性がAmiliaさん?って歌詞を読めばわかることだったらかなり恥ずかしいですね・・・CD買ってチェックするか。
【追記】授業に出ていた学生が教えてくれたのですが、これはAmelia Earhartという有名な女性飛行士でした。

| | Comments (3) | TrackBack (0)

2005.10.02

9月のライブ覚書(オマール・ソーサ、ガジャルド&カニサレス、saigenji)

感想を書きそびれたものについて手短に。

9月23日 オマール・ソーサカルテット@青山ブルーノート
ブルーノートは高いし時間は短いし、と思いつつ、去年のライブが良かったのとmusic campの宮田さんから熱いメールが届いたので行くことに。正解でした。去年とはまた全然違う。ラテン+ジャズ+ファンク+アフリカ・・・あとなんだろう。連想したのはザヴィヌル・シンジケート。まだまだ世界は広い。

9月25日 ホセ・マリア・ガジャルド&フアン・マヌエル・マニサレス@すみだトリフォニーホール
クラシックとフラメンコの実力派どうしによるデュオコンサート。ガラガラでびっくり。でも理由は見当がつく。知名度はそこそこなのにペペ・ロメロ&トマティートと同じ値段じゃね。事前の宣伝はほとんどチラシのみ。愛知万博がらみの来日なので経済的なリスクはたぶんほとんどないのだろう。なのでプロモーションにも切迫感は無かったのではないか。であればせめてS席7000円、A席5000円のチケットを1000~2000円ずつ安くしていたらと思う。曲は二人のオリジナルが中心。二人ともテクニックは申し分なく、伝統的なスタイルからはみ出して独自性を出そうとする姿勢に好感。PAは「後ろの人向け」という感じ。前の方で聴くと音量がありすぎで、違和感があったのは残念。

9月28日 saigenji@恵比須ガーデンホール
『TOKYO BOSSA NOVA 2005』の一環。このイベント、すべて無料というのが嬉しい。他のライブはフリースペースだがこの日のみ応募制でホールでのライブ。いつもながらの圧倒的なグルーヴ感とテンションの高さに感心。今回の8人編成バンドもかなり一体感が増してきて、このぐらい広いスペースで聴くと気持ちいい。イベント最終日、10日のフリーライブにも注目を。

| | Comments (8) | TrackBack (0)

2005.10.01

ライブ・公演情報(saigenji, ショーロクラブ、喜多直毅、常味裕司、Aki Ueda, さがゆき、青木菜穂子、田中邦和他)

上演中〜10月5日まで
■青年団「S高原から」@駒場アゴラ劇場

開催中〜10月30日まで
「 ローザスとアンヌ・テレサ・ドゥ・ケースマイケルの25年」@恵比寿・東京都写真美術館
*映像作品「ヴァイオリンフェーズ/トップショット」は必見!

開催中〜11月13日
■「恋よりどきどき〜コンテンポラリーダンスの感覚」@恵比寿・東京都写真美術館

10月2日
■小沼ようすけ(g)ソロ@吉祥寺Strings
■比屋定 篤子@恵比寿ガーデンプレイス
*J-WAVE主催イベント『TOKYO BOSSA NOVA 2005』の一つ。無料。18時〜

10月3日
■一噌幸弘:能管グループ@新宿ピットイン

10月4日
■竹澤悦子(箏)喜多直毅(vln)@大泉学園inF

10月5日
■ko-ko-ya@表参道プラッサオンゼ
■アルカイック@大宮JAM

10月6日
■斎藤徹cb、今井和雄g、ウルス・ライムグルーバーsax、バール・フィリップスcb、ローレン・ニュートンvo、ジャック・ドゥミエールp@浅草アサヒアートスクエア
10月8日・9日
横濱ジャズプロムナード2005
*たぶん日本で一番ジャズフェスらしいジャズフェスです。

10月9日
■喜多直毅(vln)津山知子(pf)@下北沢レディジェーン

10月10日
■saigenji, ショーロクラブ@恵比寿ガーデンプレイス
*J-WAVE主催イベント『TOKYO BOSSA NOVA 2005』最終日。無料。saigenjiは16時〜、ショーロクラブは18時〜。

10月11日
■田中邦和(ts)&関根彰良(g)@関内JazzIs
*Sembelloのサックス奏者(徳永とは学生時代からの友人)田中さんと若手実力派関根さんのデュオ!

10月12日
■加藤崇之(G)、さがゆき(Voice)@市川りぶる

10月13日
■大井浩明オルガン演奏会@東京大学駒場キャンパス900番教室(講堂)
*18時30分(開場18時)より。入場無料(先着500名)。バッハと現代作品から成るとても興味深いプログラム。詳しくはこちら

10月14日
■宮野弘紀(gt)伊藤芳輝(gt)佐藤芳明(acc)海沼正利(per)喜多直毅(vln)

10月15-16日
■東京医科歯科大学御茶ノ水祭
*ジャズ研は15日13時~と16日12時~に中庭ステージで演奏。あと5号館2F第3セミナー室でも演奏。16日には若手ジャズギタリストのS.Aさんが遊びに来てくださるかも。

10月15日
■小川隆夫トークライブ「ブルーノートのすべて」@渋谷“カフェano


10月16日
■常味裕司(oud)伊藤アツ志(perc)喜多直毅(vln)@世田谷美術館
*アラブ古典音楽レクチャーコンサート。展示会「宮殿とモスクの至宝
の観覧料込みで3000円はお得感あり。

10月17日
渡邊奈央(vo,pf)他@吉祥寺スターパインズカフェ
*縁あってデビュー前から個人的に応援しているシンガーソングライター渡邊奈央ちゃんが海外レコーディングを終えて久々のライブ。

10月18日
■さがゆきvo、林正樹p、喜多直毅vln、佐藤芳明accd@大塚グレコ
■高橋香織vln、吉森信kb、一本茂樹b、仙波清彦ds、小川美潮vo ゲスト:太田恵資vln、三好功郎g@高円寺ジロキチ

10月21日
Aki Ueda plays Raga with Vineet Vyas@三軒茶屋サロン・テッセラ
*インド音楽。海外で活躍する若手実力派日本人シタール奏者がスーパータブラ奏者を迎えて久々に東京でライブ。
【追記】Aki Uedaさんからいただいたライブ案内のコメントをご紹介しておきます。インド音楽を知り尽くしたAkiさんが「超絶」というプレイは是非体験してみたいものです。

いよいよ始まりました凄腕タブラプレーヤーVineet Vyas / ビニート ビヤス と の共演が。先日神戸にて第一弾のコンサートをホテルオークラで行ったのですが。凄 かったですよ、Vineet。一緒に演奏していて鳥肌がたった、言葉は悪いですが、エグ イプレイを聞かせてくれました。

超絶というのがどういったプレイなのか、彼を見ていただければ分かると思います。

東京では21日(金)の一度しか演りません!!これを見逃すとしばらくは見れませ
ん!

ビックリマーク多用で恐縮なんですが、本当に1人でも多くの方に彼の素晴らしさを
体験して欲しいです。

■いちむじん(ギターデュオ)@赤坂B♭
*桐朋短大ギター科1期生の二人による、一風変わったクラシックギターデュオ。

10月22日
■小川隆夫「ONGAKUゼミナール」第5回@駒場orchad bar
*「ジャズのたしなみ方~エレクトリック・マイルス編」後編。

10月24日
■坂田明sax、鬼怒無月g、伊藤啓太b、外山明ds@西荻窪アケタの店
*これはもう単純にメンツがすごい。

| | Comments (1) | TrackBack (0)

« September 2005 | Main | November 2005 »