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2005.12.21

小沼ようすけアコースティックトリオ+喜多直毅というジャズシーン最前線

20日、モーションブルーヨコハマ。

パーカッションが仙道さおりさん。小沼さんとの共演も回数を重ねてきて、相性は抜群。小沼さんの新譜にも数曲参加しているらしい。すごく楽しみ。ベース工藤精さん。名前は良く見るけど演奏を聴くのは初めて。。。か?プロフィールによれば広木光一さんのバンドにいたらしいから見てる可能性あるな。鳥越啓介さんもそうだった。広木バンド、なにげに優秀な若手を輩出してるなあ。小沼さんとの共演は久しぶりのようだけど、「修行時代」に一緒に揉まれた仲らしい。スペシャルゲストの喜多直毅さん(vln)も含め、全員が30代前半だ。

喜多さんが加わっての1曲目は「板橋区」。いきなり喜多さん全開。眩暈がした。つまり絶好調ということなのだが。徐々に盛り上げようとかいう気配りは一切ないのだな。まあ自分の曲だと張り切るのは仕方ないか。次はハンコックの「Tell Me a Bedtime Story」。ロマンチックな曲だよねえ。テーマの艶っぽいメロディをまた喜多さんがいやらしく弾くんだ。だが喜多さん、ソロになると再び全開。「あ、小沼さんモーションブルーでバイオリンとやるのね、なんかステキ!」と期待してやってきた女の子を和ませようとかいう気配りは一切ないのだな。いや僕個人はそんなこと期待してないからいいんだけど。いいんだけど。。。

いったいこの先どんな展開になってしまうのか。ちょっとハラハラしつつ迎えた2部のアタマ、小沼&喜多デュオの「Over the Rainbow」が絶品。やられた。4月7日六本木STB139(デュージャン・ボグダノビッチ来日記念セッション)の再現、いやそれ以上かもしれない。2005年に世界中で演奏された「Over the Rainbow」の中で5本の指には入るな。4月7日もそう思ったんだけども。

次が小沼&仙道デュオによる「シシー・ストラット」。ギター&カホンでファンク、というアイディアの素晴らしさ。二人の個性とイマジネーションが爆発している。これも間違いなく、世界中でこのデュオにしかできない「シシー・ストラット」なのだ。小沼さんはおそらくジョンスコやチャーリー・ハンターの影響を受けているだろうが、そのいずれにもまったく似ていない。

それからまた喜多さんのオリジナルで「夢」。小沼さんが「ジャズミュージシャンでは思いつかないような曲」と紹介する通り、ノリはいいんだけど一風変わっている。当然喜多さんは飛ばすが、今度は小沼さんもソロで逆襲。ディストーションを効かせた唸るような低音フレーズがかっこいい。喜多さんの弾きまくりに対して、音数で対抗しようとしないセンスはさすが、というか大人だなあ。

ラストはおなじみの「ウィンドジャマー」で盛り上がる。アンコールはフリーな即興から曲に繋がる流れが見事。普段の小沼さんのライブではなかなか見られない展開だけど、こういうのも余裕で出来ちゃうんだよなあ(当然か)。

喜多さんに圧倒され、小沼さんの懐の深さに痺れたライブでした。

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Comments

すっかり遅くなりましたが、この日はいろいろとお手数をおかけし
申し訳ありませんでした。そして素敵なライブ、ありがとうございました。
tokunagaさんとお話できてとても嬉しかったです。
喜多さんのアルバムもとても楽しみです。
年末年始、お忙しいと思いますが、がんばってください。
またお会いした時には、もっとゆっくりtokunagaさんのお話を
お聞きしたいと思ってます(吉田美奈子さんの話しなんかも!)!

Posted by: matilda | 2005.12.26 at 02:26 PM

matilda様
こちらもお返事遅くなってすみません。いいライブでしたよね。そして初モーションブルーだったとのことで、結果的に良いきっかけを提供できて嬉しいです。
喜多さんの演奏、小沼さんのファンにとってはどうだったんだろう、と一抹の不安がありましたが、小沼さんの公式サイト(2つありますがソニーの方)にも「板橋区」が良かった、という書き込みがあってホッとしました。

Posted by: tokunaga | 2005.12.30 at 12:37 PM

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