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2006.03.19

マシンガンのような音の速射でスナイパーのように一点を射抜くギタリスト本吉大我のジャズスピリット

19日、阿佐ヶ谷マンハッタンにて。最近mixiなるものを始めまして、コミュニティを辿っていくうちに見つけた若手ジャズギタリスト本吉大我さんのリーダーバンドSolid Nexusのライブに行ってきました。

若くて巧い人というのもたくさんいるのだろうけど、中でもこの人はユニーク。音色はアラン・ホールズワースやスコット・ヘンダーソンを彷彿とさせるものの、完全に自分のスタイルを確立している。

百聞は一見にしかず、ということで池袋マイルスカフェのサイトより動画の直リンク:
2005年12月SOLID NEXUS
2005年10月「共振器」
2005年8月「共振器」

あとこちらでも試聴可。

音色と個性的なオリジナル曲(かっこいい!)から当初はジャズロック的なイメージでとらえていたのだけど、ご本人は「ジャズ」にこだわっているらしい。実際アドリブフレーズをよく聴いてみると、ホールズワースのような「一発」的なノリとは全然違うというのは素人の耳にもわかる。

足元を見るとディストーション系とディレイ系のエフェクターが一つずつ。演奏中にはほとんど踏んでいなかったようで、ほぼ一種類の音色。世の多くのジャズギタリストがするように、クリーントーンを使ってピッキングのニュアンスやダイナミクスをつけたり、クリーントーンとディストーションサウンドを使い分けるといったことはしない。チョーキングすらほとんど無し。アームも使わない。

それって見方によっては表現の可能性をわざわざ狭めているのでは、という思いもアタマをかすめたのだけど・・・

ライブを聴いていると、そういうことは気にならなくなってくる。単純に、聴いていて気持ちいいのだ。アドリブ・フレーズが勢いよく溢れ続け、イマジネーションの途切れを感じさせない。そうか、「虚飾」を排し、フレージングだけで勝負するという態度はある意味非常に潔くてジャズっぽいのかも、などと思ったり。

問題はこれをどうやって「ジャズファン」にアピールしていくかだよなあ。

次のライブは5月、同じ阿佐ヶ谷マンハッタンだという。さすがに狭いマンハッタンではキャパが限界で、この日は文字通り立錐の余地もないほど。カウンター内部までお客さんを入れていた。かといってライブを増やすとお客さんが集まりにくいという現実もあるようで・・・しかし月イチくらいなんとかならないものですかね。

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Comments

ご無沙汰してます。
昨日阿佐ヶ谷のライブに行ってきました。
本吉さんのギター奏法&創った曲と、トラのピアノの女性の方が素晴らしかったです。
皆若いので楽しみですね。

音色、フレーズ&タイム感ともにベース&ドラムが本吉さんのレベルについていけておらず(といっても普通の4ビートをやるレベルであれば十分に素晴らしく腕前方々なのですが...)若い方々ですので、今後の精進に期待したいと思いました。

本吉さんは師匠のティム・ミュラー氏のジャズ主軸のスタイルを継承しており本当に素晴らしいと思います。ポスト・ホールズワース・スタイルは日本だと、デビュー当時の滝野聡さんが記憶にありますが、当時の滝野さんよりずっと緻密で洗練された奏法を確立しています。
ただし、CDデビューした後には、ロック側のファンの方にアピールしやすい奏法なので、ジャズ畑から出て行ってしまうのでないかと心配です。(杞憂であって欲しい...でもジャズは儲からないからなぁ(- -;)
ではでは

Posted by: betta taro | 2007.05.21 at 08:17 PM

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