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2008.09.27

「Strange Device」/Salle Gaveau

現代ギター2008年9月号より転載。

631_3

1作目が衝撃的であるほど以降の展開が難しいものだが、このバンドについては杞憂だった。表現技法としてのタンゴと闘争的改革精神という、ピアソラの本質的な(すなわち表面的な模倣の対極に位置する)要素がますます研ぎ澄まされた2ndアルバム。ロックやジャズの要素を取り込んだ、良質かつ独創的な"室内楽作品"として本誌上で紹介することに躊躇はない。鈴木大介との活動が活発化する鬼怒、オペラシティ10周年記念委嘱作品(小松亮太作曲)初演のソリストに抜擢された喜多をはじめ、メンバー全員が同業者から羨望の眼差しを向けられるほど傑出した技量の持ち主である。ライブで卒倒しないよう、CDで充分予習しておくことをお勧めする。


6/25発売 MABO-025 \2625 (税込価格) \2500 (税抜価格)

メンバー

鬼怒無月(guitar)
喜多直毅(violin)
佐藤芳明(accordion)
鳥越啓介(contrabass)
林正樹(piano)
収録曲

1 Jehu Kido 7:07
2 800% Hayashi 6:53
3 Tingo Sato 8:21
4 Weightless ZOO Hayashi 5:31
5 Strange Device Kido  8:04
6 ROCK-A-TANGO Torigoe 3:46
7 ジョルジュ・ドゥ・ラ・トゥールの?燭 Sato  8:17 (Bougie a Georges de La Tour)
8 Automata Kido 4:46
9 黒いカマキリ ~“Una Santateresa Negra" Kita  8:14
Total time 60:59

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1stアルバム「Alloy」のレビューはこちら

「1作目が衝撃的であるほど以降の展開が難しい」のはレビューを書く立場でも同じである。同じような誉め言葉を繰り返しても仕方ないし。さらにクラシックギター専門誌である「現代ギター」の読者が対象、という制約もある。鈴木大介の名前を出したのは現代ギターの読者なら誰でも知っている名前だから。「オペラシティ10周年記念委嘱作品のソリスト」というのも、クラシック奏者なら大きな勲章だ。

1作目と比較したときの特徴としては、リーダー鬼怒の作品の比重が少し減り、その分他のメンバーが曲を提供していることが挙げられるのだけど、そこは字数的に書ききれなかった。特に喜多がこのバンドのために初めて提供した(書き下ろしではないがバンド用に新たにアレンジした)「黒いカマキリ~Una Santateresa Negra」は聴きモノで、最近のライブで毎回ラストを飾ってます。


残念ながら首都圏でのライブはしばらくないみたいですね。

SalleGaveauライブ予定:

10/9(木) 名古屋TOKUZO(052-733-3709)
10/10(金) 吉良町intelsat(0563-35-0972)
10/11(土) 岡山城下公会堂(086-234-5260)
10/12(日) 岡山城下公会堂(086-234-5260)
10/13(月・祝) 京都ライブスポットRAG(075-241-0446)
10/14(火) 大阪Knave(06-6535-0691)
10/15(水) 金沢もっきりや(076-231-0096)
10/16(木) 甲府桜座(055-233-2031)
10/18(土) Contemporary Music Festival@博多Gate's7(092-283-0577)

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