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2010.11.30

平成22年度現代パフォーミングアーツ入門第9回(11月29日)~日本人によるジャズの周辺の音楽(2)

午前中の「芸術II」は坂手先生の御都合(地方公演の準備)により休講でした。


「現代パ~」は前回からの続き。もはやジャズからはかなり離れていますが。

[DVD]プリズム「HOMECOMING Vol.3」より「Departure in the dark」
*前回と同じソフトより深町純さんの作品をもう1曲。(5限のみ)
*深町純さんはちょうど前回の授業日、11月22日にお亡くなりになりました。謹んで哀悼の意を表します。

[DVD]音楽ドキュメンタリー映画「Calle 54」(2000年公開)よりティト・プエンテ楽団の演奏。
*ティト・プエンテは2000年に死去。最晩年の映像になります。フルートはDave Valentin。
*順序が逆になりましたが、前回紹介した松岡直也バンドの関連作品(明らかに影響を受けていると思われる音楽)。

[DVD]アストル・ピアソラ「ライヴ・アット・モントリオール1984」より「アディオス・ノニーノ」(3限のみ)
[DVD]アストル・ピアソラ「Five Tangos」より「ブエノスアイレスの夏」「アディオス・ノニーノ」(5限のみ)
*後者は1981年、ドイツでのスタジオライブ。

[DVD]Salle Gaveau(サルガヴォ)「Official Live Bootleg 2007」より「Alloy」、「カルカッタ」(3限のみ)、「Null set」(5限のみ)
*鬼怒無月(g)率いる前衛タンゴ(もしくはアコースティック・プログレ)バンドの2007年3月のライブ。同年のフランス公演にて限定発売されたもの。
*ピアソラのコンセプトと精神性に影響を受けた、世界にも類を見ないバンドだと思います。
*ヴァイオリン喜多直毅、アコーディオン佐藤芳明、ピアノ林正樹、ベース鳥越啓介。全員、多方面で活躍する凄腕ミュージシャンです。
*Salle Gaveauは12月6日に代官山「新世界」も強くお勧めしておきます。

[CD+DVD]「オーチ・チョールヌイエ/黒い瞳」より「OTA NO TURK」
*ヴァイオリン:太田惠資(おおた・けいすけ)、ギター:高木潤一、タブラ:吉見征樹(よしみ・まさき)。
*太田さんは渋さ知らズ、吉見さんはDCPRG等にも参加。
*「OTA NO TURK」は太田さんの作品。アラブ音階特有の微分音が多用されています。

[DVD]内橋和久&吉田達也「IMPROVISATIONS 3」より。
*内橋さんは維新派の音楽監督で、UAとの共演・プロデュース等でも知られるギタリスト/作曲家。現在ウィーン在住。

[DVD]維新派「流星」より
*2000年上演作品(ベルファスト)。
*12/2(木)~5(日)に『台湾の、灰色の牛が背のびをしたとき』さいたま公演。詳細はこちら

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2010.11.23

平成22年度現代パフォーミングアーツ入門第8回(11月22日)~日本人によるジャズの周辺の音楽

最初に告知です。
一昨年知り合った素晴らしいアメリカ人ハーモニカ奏者・Joe Powersさん、昨年はギタリスト小沼ようすけさんに御紹介してお二人の初共演が実現しましたが、今年も来日しています。小沼さんとの再共演に続き、ピアニスト新澤健一郎さんとの共演が決まりました。11月25日、大塚グレコで新澤さん&フルーティスト太田朱美さんのライブにゲスト出演します。詳細は新澤さんのブログを。


22日の「芸術II」は燐光群所属の若手劇作家・演出家、清水弥生さんによる講義でした。演劇のお仕事と並行して障害者介護にも携わっておられ、体験を踏まえた興味深いお話を聴かせて頂きました。


「現代パ~」は先週からの流れで日本人による演奏の紹介。「ジャズ周辺」としましたが、ROVOなどはジャズとは別の流れでしょうね。

[DVD]ROVO「Live at 日比谷野音 2004.05.05」より「LARVA」「URMA」
[DVD]ROVO「LIVE at 日比谷野音 2008.05.05」より「VITAMIN」(5限のみ)、「SPICA」
*エレキヴァイオリンの勝井祐二、ギター山本精一(元ボアダムズ)を中心とするバンド。毎年GWに野音で行っている恒例のライブ。
*「SPICA」はボーナストラックで2007年収録。
*ドラムは右が芳垣安洋さん(渋さ知らズにも参加)、左が岡部洋一さん。
*徳永は2004年の時は会場にいました。よく探せば映ってるかも?

[DVD]57周年記念 松岡直也 ザ・スペシャル"Hot & Unique"ライブより「Gossamer」(3限のみ)、「Noche Corriendo」(5限のみ)
*日本人によるラテン・ジャズ(フュージョン)。フルート赤木りえさん、ギター和田アキラさん素晴らしい!

[DVD]プリズム「HOMECOMING Vol.3」より「Dance of Paranoia Op.2」
*2008年収録。ギターは和田アキラ。作曲者の深町純さんは1970年代から活躍するキーボード奏者で、一時期プリズムにも参加していた。
*「Dance of Paranoia Op.2」は和田さんもメンバーだった深町さんのリーダーバンドKEEPの曲。

[DVD]東京中低域「Tokyo-cyutei-iki Live in London」より「憂レ」「水と生活」「まちがわなさ」
*世界にも類を見ないバリトンサックス・アンサンブルの2006年11月ロンドンでのライブ。
*特別授業第1回ゲスト鈴木広志さん、2006年度のゲスト田中邦和さん参加。

[DVD]デートコース・ペンタゴン・ロイヤルガーデン(DCPRG)「MUSICAL FROM CHAOS2CD/DVD」より「構造Ⅰ」「CIRCLE/LINE~HARD CORE PEACE」
*ツインドラム+コンガ等のラテンパーカッション+タブラ(インドのパーカッション)+ツインギター+キーボード+管楽器たくさんという大編成。
*2003年の新宿リキッドルーム(現在は恵比寿に移転)でのライブ。ライブは深夜1時頃始まり、終わるのはほとんど明け方。
*菊地成孔(きくち・なるよし)さんは本来サックス奏者ですがDCPRGではキーボード、CDJ等を操作するのみ。あとはコンダクターとして要所で合図を出す。
*「CIRCLE/LINE」は菊地雅章(きくち・まさぶみ)さんの81年のアルバム「ススト」収録曲。ほぼ同じアレンジでカバー。後半の「HARD CORE PEACE」は成孔さんのオリジナル。
*一時活動停止していましたが、今年メンバーを大幅に入れ替えて再始動しました。

3限は余った時間で「菊地成孔とペペ・トルメント・アスカラール」のyoutube映像も観ました。

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2010.11.17

平成22年度現代パフォーミングアーツ入門第7回(11月15日)~日本人によるジャズ

午前中の「芸術II」は久し振りに坂手洋二さんによる講義。上演中(23日まで)の燐光群「3分間の女の一生」@座・高円寺にまつわる話を中心に、ブレインストーミング的に雑多なお話。


「現代パ~」は日本人ジャズミュージシャンの演奏を紹介。1回では終わりませんが、まずは海外での演奏実績や評価を考慮して選択しました。

[DVD]「ダブル・レインボウ~山下洋輔トリオ復活祭ライヴ」より「キアズマ」(3限のみ)、「ミナのセカンドテーマ」(5限のみ)
*キアズマは第2期(坂田明sax、森山威男ds)、「ミナ~」は第1期(中村誠一sax、森山威夫ds)

[DVD]森山威男「森山×山下 in MORIYAMA JAZZ NIGHT 2009」より「Your Son」
*伝説的なドラマーによる2009年のライブ。
*11人編成。アコーディオン佐藤芳明さんの参加が特徴的で、「Your Son」の作曲も佐藤さん。

[DVD]渡辺香津美「The Spice of Life in Concert」よりオープニングのギターソロ~「MELANCHO」、「J.F.K.」(3限のみ)、「UNT」(5限のみ)
*87年収録。ジェフ・バーリン(b)、ビル・ブラフォード(ds)というジャズロック/プログレッシヴ・ロック(プログレ)系の大物ミュージシャンと共演。
*香津美さんは後半、スタインバーガー社製のヘッドレスギターを使用。ヘッドレス自体はそれほど珍しいものではありません。ギターシンセ用ピックアップが装着されたモデルで、シンセ音も出してました。

[DVD]渡辺香津美「ONE for ALL」より「Water Ways Flow Backward Again」
*99年、NYの老舗ライブハウス「ボトムライン」で行われたライブ。共演はほとんど現地の有名ミュージシャンだが「Water~」は矢野顕子とのDUO、作曲も矢野顕子。オリジナルは79年の渡辺香津美のアルバム「KYLYN」に収録。

[DVD]渡辺香津美「Mo'Bop DVD edition」より「Robo」
*2004年12月、横浜BLITZでのライブ。徳永は当日会場にいました。
*リチャード・ボナRichard Bona(b), オラシオ・エルナンデス(ds)とのトリオ。
*ボナのベースソロの途中でジミ・ヘンドリックスの「Third Stone From the Sun」のメロディが出て来ましたが、これはジャコ・パストリアスも弾いていたことに注意。

[DVD]上原ひろみ「ビヨンド・スタンダード(ツアー・エディション)」付属のボーナス盤より「XYZ」(3限のみ)、「Deep into the night」(5限のみ)
*デビュー盤でゲスト参加だったギタリスト、デヴィッド・フュージンスキーDavid Fiuczynskiが正式メンバーとして参加。
*フュージンスキーのギターはダブルネックで一方がフレットレス。

[DVD]渋さ知らズ「ALLD OF SHIBUSA」よりオープニング~「ナーダム」、ボーナス映像より「ひこーき」(5限のみ)
*本編は2004年1月渋谷O-Eastでのライブ。「ひこーき」はスロベニア公演。
*リーダーはベーシスト不破大輔さん(ただし渋さではベースは弾かず、「ダンドリスト」)。
*80年代から続くバンドだが(ただし大所帯だけにメンバーの入れ替わりは多い)、近年FUJIロックフェス出演などによりブレイク。ヨーロッパのジャズフェスティバルでも大人気で、ここ数年は毎年のようにヨーロッパツアーを行っている。
*冒頭のヴァイオリンソロは太田恵資さん。続くテナーサックスのソロは片山広明さん。
*太田さんはエレキ・ヴァイオリンを演奏(特別珍しいものではありません)。
*「ひこーき」は石川啄木の詩に曲をつけたもの。

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2010.11.10

平成22年度現代パフォーミングアーツ入門第6回(11月8日)~さまざまなジャズのかたち

「芸術II」は日大附属板橋病院緩和ケア室長・木下優子先生による講義。医療と演劇の関わり、共通点を踏まえてわかりやすく(かつ楽しく!)お話ししてくださいました。


「現代パ~」はペトルチアーニ&ジム・ホールの渋いデュオから始まってフュージョン、ジャズロック、ジプシースウィング、ラテンジャズ、フリー的なものなどいろいろ。

[DVD]ミシェル・ペトルチアーニ「Power of Three」より「Beautiful Love」、「In a Sentimental Mood」(5限のみ)、「Bimini」(3限のみ)
*1986年、モントルージャズフェスティバルでの特別セッション。ギターはジム・ホール。
*ペトルチアーニは1962年生まれのフランス人。ということは86年には24歳。1999年に36歳で死去。
*「Bimini」はウェイン・ショーター(sax)が参加。

[DVD]マハビシュヌ・オーケストラ「ライブ・アット・モントルー」より「wings of Karma」(74年)、「Radio-Activity」(84年)他
*ジョン・マクラフリンのグループによる74年と84年のライブ。主要メンバーは74年がナーラダ・マイケル・ウォルデン(ds)、ジャン・リュック・ポンティ(vln)、84年がビル・エヴァンス(sax)、ダニー・ゴットリーブ(ds)、ジョナス・エルボーグ(b)ら。

[DVD]ライヴ@ベオグラードより「Hijacked」(3限のみ)
*2008のライブ。メンバーはJohn McLaughlin(g)、Gary Husband(key, jungle kit)、Dominique di Piazza(b)、Mark Mondesir(ds)。

[DVD]Alan Holdsworth他「Live At Yoshi's」より「Protocosmos」
*超絶速弾きギタリスト、ホールズワースを中心とする2006年のセッション。
*ホールズワースはソフトマシーン、UK等のプログレバンドで活躍した他、元マイルスバンドのドラマー、トニー・ウィリアムス(ds)率いるジャズロックバンド「Lifetime」にも参加。
*1946年生まれということで、この年に還暦を迎えています。

[DVD]アル・ディメオラ他「スーパーギター・トリオ&フレンズ」より「オリエント・ブルー~ラプソディ・オブ・ファイアー」、「地中海の舞踏」(冒頭のみ)
*1989年収録。「地中海の舞踏」にはビレリ・ラグレーンも参加。

[DVD]BILL FRISELL(ビル・フリゼール)「ザ・ソロ」より「Shenandoah」
*エフェクターを多用したエレキギターによるソロ演奏。

[DVD]「Masada Live At Tonic 1999」より「Hath-Arob」
*作曲家/Sax奏者ジョン・ゾーンのバンド。メンバーは他にデイヴ・ダグラス(tp)、ジョーイ・バロン(ds)ら。
*個々の演奏はフリージャズ的ですが、メリハリがはっきりしており、緻密にコントロールされたアンサンブル。

[DVD]「BIRELI LAGRENE & FRIENDS」より「Waltz for Nicky」★、「Night and Day」▲
*ジプシー(ロマ)系ギタリスト、ラグレーンを中心とするセッション。2004年発売。ゲストにアコーディオン奏者Richard Galliano(★)とギタリストSylvain Luc(▲)
*Sylvain Lucは指弾きとピック弾きのどちらも巧い。ヴァイオリンのFlorin Niculescuも(日本ではほとんど無名だが)猛烈に巧い。
*過去に「Night and Day」でのヴァイオリニストの名前を「Martin Weiss」と記していましたが、再確認したところFlorin Niculescuと判明。Martin Weissはゲスト参加している別のヴァイオリニストでした。いずれにしてもあまり有名ではないようです。

[DVD]音楽ドキュメンタリー映画「Calle 54」(2000年、日本未公開)よりミッシェル・カミロ(pf)トリオの演奏。
*カミロはドミニカ出身。ドラムはキューバ出身のオラシオ・エルナンデス。ベースはアンソニー・ジャクソン。

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2010.11.02

平成22年度現代パフォーミングアーツ入門第5回(11月1日)~マイルス・デイヴィスとその周辺

午前中の「芸術II」講師は小宮孝泰さん。コント赤信号で有名ですが、舞台役者としてのキャリアが豊富で狂言、落語、海外での独り芝居英語上演等、多彩な活動をされてます。
体を動かすワークショップで、今回も盛り上がりました。ワークショップ形式はひとます終了。

「現代パ~」はマイルス・デイヴィスと関連するミュージシャン。

[DVD]Miles Davis Quintet/「EUROPEAN TOUR 1967」より「Agitation」「Footprints」 (5限のみ)
*Miles Davis(tp), Wayne Shorter(ts), Herbie hancock(p), Ron Carter(b), Tony Williams(ds)という豪華メンバー、かつエレクトリックサウンドを導入する直前の演奏。

[DVD]Miles Davis「miles electric: a different kind of blue」より「So What?」(64年)、「Call it anything」(70年)途中まで。
*タイトルはマイルスの名盤「Kind of Blue」に引っ掛けたもの。
*60年代末の「エレクトリック化」を追ったドキュメンタリー。クライマックスは70年のワイト島フェスティバルでの演奏。
*「So What?」はハービー・ハンコック、ロン・カーターらと共演。
*「Call it anything」にはキース・ジャレット(key)、チック・コリア(key)、ジャック・ディジョネット(ds)、デイヴ・ホランド(b)らが参加。
*ディジョネットもキースもアフロ!少年のような風貌のホランドにもびっくり。

[DVD]マイルス・デイヴィス「Bitches Brew (Legacy Edition)」より(3限のみ)
*CD+DVDセットのDVD部分で、1969年コペンハーゲンでのライブ。
*メンバーはチック・コリア(p)、デイヴ・ホランド(b)、ジャック・デ・ジョネット(ds)、ウェイン・ショーター(sax)
*ワイト島より前ですがデイヴ・ホランドは現在と同じく髭があるのでそれほど違和感がないですね。ワイト島の時はなぜ剃っていたのだろう?

[DVD]マイケル・ジャクソン「ライブ・イン・ブカレスト」より「Human Nature」(3限のみ)
*1992年収録。80年代の大ブレイクを経て、King of POPとしての地位を確立した時代の映像。観客の熱狂ぶりがすごい。長く続いた社会主義独裁政権の抑圧と無関係ではなさそうです。
*唯一の公式ライブDVDですが内容はけっこう微妙かも。youtubeにも多数のライブ映像がありもっと良い記録がありそうですが商品化されないものですかね。

[DVD]マイルス・デイヴィス「Live in Montreal」より「Human Nature」「Time After Time」「Jean Pierre」
*1985年のライブ。故ボブ・バーグ(sax)、ダリル・ジョーンズ(b)、ジョン・スコフィールド(g)らが参加。
*「Human Nature」「Time After Time」はいずれも同時代(80年代前半)のヒット曲ですが、マイルスはいち早くカバーしました。
*「Jean Pierre」終盤のジョン・スコフィールドのソロは何度見てもシビレます。ジャズ史に残る名演の一つではないでしょうか。

【追記】
[DVD]マイルス・デイヴィス「Live in Munich」より「TUTU」(1989年)(5限)
[DVD]マイルス・デイヴィス「Miles In Paris」より「TUTU」(1988年)(3限)
*1年しか違いませんがメンバーはかなり変わっています。89年は日本人鍵盤奏者・ケイ赤城が参加。

[DVD]Return To Forever「Returns ~ Live At Montreux 2008」より「Hymn Of The Seventh Galaxy」(5限のみ)、「No Mistery」、ピアノソロ
*2008年の再結成ライブ。メンバーはチック・コリア(pf,key)、スタンリー・クラーク(b)、アル・ディ・メオラ(g)、レニー・ホワイト(ds)。

[DVD]Wayne Shorter「Live at Montreux 1996」より「On the milky way express」(3限のみ)、「Over Shadow Hill Way」「Footprints」(5限のみ)
*「On the milky way express」「Footprints」はボーナストラックの方で91年収録。メンバーはハービー・ハンコック(p)、スタンリー・クラーク(b)、オマー・ハキム(ds)

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