8月下旬から長らくサボっていたライブレポート再開します。この間特によかったもの、印象的だったものをリストだけ。
8月25日鈴木大介+ブランドン・ロス+ツトム・タケイシ@白寿ホール
9月1日VINCENT ATMICUS@渋谷O-East
9月6日黒田京子+太田恵資@シネマアートン下北沢(銀幕ランドスケープ)
9月11日今堀恒雄unbeltipoソロ@下北沢レディジェーン
9月17日中野薫+柴田杏里@オペラシティ近江楽堂
9月21日林正樹+喜多直毅、黒田京子+平野公崇@門仲天井ホール(くりくら音楽会)
9月22日田中邦和+富樫春生+吉見征樹@大泉学園inF
9月24日Sembello@GARB pintino(MOODSTOCK)
9月25日青木菜穂子+喜多直毅@大泉学園inF
10月5日サキソフォビア、黒田京子トリオ@大泉学園ゆめりあホール
こんなにあったのにサボるなって話ですよね・・・ちなみにmixiの日記にはちょこちょこ書いてますので興味のある方は検索してみてください。それぞれごく断片的ではありますが。それにしても9月は充実してたな、と改めて思いますね。
さて気を取り直して。
10月14日、学園祭を覗いた後、下北沢レディジェーンへ。喜多直毅(vln)&黒田京子DUO。
8時を少し回った頃に着いたのだけど、演奏は始まっていた。「あれ、聴いたことない曲?」と思ったら即興だったらしい。フリーに展開したところから聴いて「即興かな?」と思ったら最後テーマに戻って実は曲でした、ということはけっこうあるんだけど逆は珍しいな。ライブ冒頭だし久しぶりの黒田さんとのデュオということで、喜多氏が「暴走」を自粛したということもあるのかも。緊張感があっていいなあ。
ヴァイオリンはずっとブリッジにミュートを装着したまま演奏。休憩時間に「バランスどうだった?」と尋ねられたけど問題なし。言われなければ気付かない。黒田さんも「ミュートつけてあの音量?」と驚いている。楽器がよく鳴っているということももちろんなのだけど、ミュート付きであれほど音色に幅を持たせられるのはさすがだなあ。
喜多新曲「泥の河」、本人自ら「暗い曲」と言っていたけどこの暗さは嫌いじゃない。本当はビオラで弾きたいらしい。500万円くらいするらしいですが誰か彼に買ってあげませんか。おれも住宅ローンさえなければ・・・うそうそ。CDが1万枚くらい売れりゃ済む話ではあるが。常々「儲けは山分けだ!」と言っているのだけど、そういう「投資」なら乗ってもいいな。いや儲けるのが先だけど。
斎藤徹さんの「唯一の明るい曲」という「風の踊り」は前からやっているけど、デュオのときしかやらないので久しぶりに聴けて嬉しい。ピアソラの「オブリビオン」も久しぶり。「HYPERTANGO2」を作るとき、「黒田さんとのデュオで」と指定してリクエストした曲なのだ。
アンコールの曲は用意されていなかった。一般のコンサートではアンコールというのは儀礼的に必ず行うものだと思われているけど、このようなライブハウスではそうではなく、実際にアンコールがないこともよくある。またアンコールがないからといって演奏が良くなかったというわけでもなく、終演時刻がある程度遅くて「もうおなか一杯、ごちそうさまでした」という雰囲気になるとそのまま終わることも多い。この日の僕の気分はそれに近かったのだけど、拍手は鳴り止まなかった。MCが少なめ(喜多さん、黒田さんと一緒のときはさすがに延々と心霊話などしない)だったので時間にも余裕があり、喜多さんの即興ソロでアンコールスタート。
途中から黒田さんが加わって白熱し、そろそろ終わるかな、というとき不意に黒田さんが「赤とんぼ」のメロディを。これに喜多氏が反応。うわまたノってきちゃったよ。いまさらながらよくそんだけ引き出しがあるね、と感心するほど多様な「赤とんぼ」の変奏と即興が展開される。考えたら赤とんぼのメロディって終止感が無くて、「もう1回」ってやりたくなるようにできてるのね。恐るべし赤とんぼ。恐るべし喜多直毅&黒田京子。
最後は「もーいいかい」「まーだだよ」とというメロディがヴァイオリンのフラジオでこだまして、やっと終了。
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