2011.04.28

5月28日(土)「新・音楽夜噺」第55夜「ハイブリッドなギターの音楽夜噺」

音楽ジャーナリスト関口義人さんが主宰する連続トークイベント「新・音楽夜噺」に、ギタリスト伊藤芳輝さんの聞き手として参加させて頂くことになりました。

第55夜:'11年5月28日(土)

ハイブリッドなギターの音楽夜噺
論 者:伊藤芳輝 (Spanish Connection)
聞き手:徳永伸一

会 場:東京・渋谷
ダイニングバー Li-Po
東京都渋谷区渋谷3-20-12 Sunx Prime Bld. 2F
TEL:03-6661-2200

時 間:16:00-18:15(開場15:30)
入場料:予約¥1,800(1drinkつき), 当日¥2,300(1drinkつき)


昨年はNHK教育開局50周年記念人形劇「新・三銃士」の音楽を担当するなど、ますますご活躍の伊藤芳輝さん。興味深いお話しがたっぷり聴けると思いますので、アコースティックギターファンの皆さんぜひいらしてください。

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2006.10.27

喜多直毅STBライブ無料配信(10月27日~30日朝)

8/24に六本木スウィートベイジル139で行われたCD「VIOHAZARD」発売記念ライブの無料配信が開始されました。30日朝10時頃までJJAZZ.NETにて。必聴ですよ。てか学生は全員聴きなさい!

取り急ぎお知らせのみ。
*当初「30日まで」としていましたが、30日午前中には次のプログラムに切り替わるとのことです。

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2006.06.17

東京の音楽シーンで、喜多直毅の周辺で今、起こっていること

軽く宣伝。

喜多直毅3rdアルバム「VIOHAZARD」(produced byおれ)、6月28日発売です。6月24日に銀座ヤマハにて無料インストアライブ&先行発売。全参加メンバー(+ベース吉野弘志さん)が結集する空前絶後の発売記念ライブは8月24日六本木STB139。

参加ミュージシャンおさらい:
Violin:喜多直毅
Guitar:宮野弘紀、伊藤芳輝、鬼怒無月
Piano:黒田京子、林正樹
Percussion: Christopher Hardy、海沼正利
Accordion:佐藤芳明
Oud:常味裕司
Vocal:さがゆき


録音は昨年中に終了しており発売がこの時期になったのはたまたまなのですが、何故か参加ミュージシャンの皆さんのアルバムも怒涛のリリースラッシュ!示し合わせたわけでもないのに6月28日に3枚集中するのはどうしたことでしょうね?以下にリストを。


鬼怒さん
川嶋哲郎meets鬼怒無月/Resident of Earth(4月発売)
The World Heritage「The Tropic of Cancer」(4月発売)
ERA「Three colors of the sky」(間もなく発売)
「warehouseと柳原」(間もなく発売)
是巨人新譜(夏に発売予定)

佐藤さん
PotHeadsデビューアルバム「ゆげ」(6月28日発売)
川嶋哲郎meets佐藤芳明(8月発売予定)

林さん&さがさん
KOKOPELIデビューアルバム「Spirit of the forest」(6月28日発売)

林さん
宴2ndアルバム(7月くらい?発売予定)
West/Rock/Woods 2ndアルバム(夏に?発売予定)

常味さん
ウードソロ、常味&和田啓(夏に2枚同時発売予定)

そして喜多さん、佐藤さん、林さんが参加する(+ベース鳥越啓介さん)鬼怒さんの最強プログレタンゴバンド、SalleGaveauのデビューアルバムも録音済み、年内に発売予定。

あとクリスさんもなんか出るという話だったような?他にも抜けてるのあったら指摘してください。

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2006.04.27

いまさらながらヴァイオリニストと喜多直毅との出会い、1stCD「HYPERTANGO」について語る

すっかり忘れてましたが、そういえばちょっと前に収録しました。こちら

何を喋ったかあんまり覚えていなかったので恐る恐る聴きましたが、一応変なことは言ってないみたいです・・・

「エスクアロ」が紹介されていますが、テーマの部分のみの抜粋で、迫力が伝わっているかどうか。。。出だしのところ、鬼怒無月さんのギターがザクッザクッとコードを刻むのが非常にカッコよいので、こちらの試聴ファイルも是非。

参考までに、以前こんな文章も書いてます。しまったウソ言っちゃった、最初に会ったのは96年でしたね。もう10年かー

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2005.12.20

現代ギター2006年1月号ヤマンドゥ・コスタYamandu Costaインタビュー記事への補足

まず前文の日本語が変ですが、これは校正ミスによるものです。簡単に言うと「です・ます」調でほぼ統一した原稿(オリジナルはこちら)とそうでない原稿の2通りがあって、2つが組み合わさってしまいました。こんな文章平気で書くやつと思われたらライターの仕事が来なくなる、という以前に普段学生のレポートなど指導している立場からも非常にまずいです(笑)。あってはいけないことですが、今回緊急取材した関係で入稿が非常に慌しかったので、と言い訳しておきます。中原仁さんのblogでもコメントいただいちゃったし、たぶん業界的にも注目度の高い記事だから焦りました^^;)

内容に関しては、スケジュールの都合上、ライブ本番を見る前のインタビューだったことが残念。リハーサルだけでも鳥肌モノでしたが、ライブで衝撃を受けた後だったらもっと別の質問ができたかも。いや興奮し過ぎて、かえってわけがわからなくなっていた可能性もありますが・・・

写真も僕が自分のデジカメで撮ったものなので、お粗末さまです・・・にしてはまあまあかな?背景が美しくないのと、ストロボが自動発光して指板が光っているのがいかにも素人臭いですね。しかし何より、ちょっとふてぶてしい感じに写ってしまって、いかにもラテン的な明るさを持った「やんちゃな25歳の青年」の雰囲気が出せなかったのが残念。強行スケジュールの終盤でお疲れだったこともあるけど、「Smile!」ぐらい言えばよかった(英語は通じなかったけどそれぐらいわかるだろうから)。

でも右側のギターを弾いてる写真はいい感じ・・・と自画自賛。一生の記念だなあ。

考えてもみてください。バーデン・パウエルやパコ・デ・ルシアが初来日したときの楽屋でのショット、なんて持ってたらすごいでしょ?僕は彼が単なる「早熟の天才」だとはどうしても思えない。20年後に自慢する自分が想像できます。(やなオヤジ・・・)

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2005.06.16

大井浩明(pf)、鈴木大介(g)、斎藤和志(fl)、といった演奏家達のblogは面白すぎて、自分で文章を書くのがいやになる

いつも思うのだけど、音楽について一番よくわかってるのは、そりゃプロの音楽家でしょ。優れた音楽家が、音楽と同程度とまでいかなくてもそこそこの文才にも恵まれていたら、僕みたいなチンケなライターなんてかなうもんですか。せいぜい、ちょっと変わった視点を提供するぐらいのもの。謙遜ではなく実感です。

で、実は珍しくないようなんですね。名演奏家=隠れ名ライターであるケース。彼らの文章がなかなか世に出ないのは、一つには立場上書きにくいことも多い、というのがあるだろうけど、単純に本業が忙しくて執筆業に多くの時間を割けない、という理由も大きかったのではないか。

しかしそれも今や過去の話となりつつある。blogの発明によって執筆→公開の手順が簡略化された結果、音楽家による読み応えのある(単なる日記ではない!)blogが次々に登場しているのだ。そのご紹介をいくつか。

とりあえず内容に圧倒されるのは、現代音楽の演奏で名高いピアニスト、大井浩明さんのblog。音楽ライター山尾敦史さんのblogで知りました。勉強になります・・・

ギタリスト、鈴木大介さんのblogは日記風ながら、幅広い音楽性を反映し、端々に鋭い洞察が読み取れる興味深い内容。富ヶ谷・白寿ホールでのシリーズコンサートは毎回ハイレベルですが、次回、18日は武満徹による映画音楽の新アレンジなどを含む特に楽しみなプログラムです。

素晴らしいフルーティスト、斎藤和志さんのblogがまた面白い!記事中で謙遜されてますが、若手日本人フルーティストの中で間違いなくトップクラスの実力でしょう。実は以前プライベートなパーティで同席させていただいたことがあるのですが、「え、その曲を、そんな風に!?」というものすごい演奏を聴かせていただきました。

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2005.05.03

ペペ・ロメロPepe Romeroとマーティン・フォーゲルMartin Forgelに見るクラシックギターの現在

とたまにはエラソーなタイトルを付けてみたりして。

なんのことはない、4月24日のペペ・ロメロと4月29日のマーティン・フォーゲル&キキ柏木のコンサートがどちらもとても楽しめて、かつ対照的だったので。

4月24日はローザスのフィルムを観た後、初台オペラシティへ。前回の来日は99年かな。たしか日本にいなくて聴き逃したので今回こそ、と。

といいつつ、チケットは買っておらず、当日券。この辺に微妙な心情が表れている。まあタケミツ・メモリアルホールなら完売はないだろう、という読みもあったわけですが。

つまり好きではあるけど自分が聴きたい音楽の「ど真ん中」ではない。だってプログラムは最後の1曲を除いてありきたりだし。縁起でもないけど、元気なうちに一度は見ておきたい、という程度。ベテランとはいえ60くらいだからまだ老け込む歳でもないし。

が、感動してしまった。不覚にも。「ありきたり」のアルベニスやタレガで。「セビリア」やアンコールの「グラン・ホタ」は今後自分の中で「最高レベル」の基準になる演奏だな。ビラ・ロボスのプレリュードも良かった。あまり期待していなかったセレドニオ・ロメロの曲(唯一の「ありきたり」でない曲)も面白かった。テクニックの衰えはまったく無く、壮快なスケール速弾きと豪快なラスゲアドを堪能。ミスも皆無で音色も表現もパーフェクト。ケチの付けようがない。「クラシック最高!ゲンダイオンガク?あんなのデタラメ弾いてるだけだろ」とか勢いで言っちゃいそうだ。

聞くところによれば、もう何年も同じプログラムで世界中を周っているらしい。キャリアからして、決してレパートリーが少ないわけではないはずなので、確信犯ですな。古典落語の名人芸を味わうようなものか。

ちなみに席は3階C席前方。上からステージを覗き込む感じだったけど、よく聴こえて音響の問題はなし。これで4000円というのはなかなかのコスト・パフォーマンス。

でも、今回良かったから次の来日では気合入れて1万円のSS席を取るか、というとたぶん取らない。「1万円ならこのぐらいは当然」とか思って感動が薄くなるかもしれないし(笑)。

いや冗談ではなく。同じくクラシックギターの巨匠、ジョン・ウィリアムスの来日公演のとき、試しに1日目は一番安い6000円の席、2日目は10000円のS席前方を買ってみたけど、実際そういう感じでした。


対して、4月29日の「キキとマーティンの音楽会」@セシオン杉並は絶対に聴き逃したくないコンサート。

でもやっぱり当日券なのだけど・・・これは自由席だったのと、やはり完売はないだろうという読み(ごめんよマーティン。。。)と、さらにおそらく実質自主コンサート(主催は彼らのCDを発売しているホマドリーム)でやりくりは大変だろうから敢えて当日料金の差額を払ってもいいやという気持ちもあり。

プログラムは滅多に聴けないものばかり。フェビアン・レザ・パネ作曲「織り成す魔法の踊り」(ギター&ピアノ)は鈴木大介さんによる初演を聴いたけど、こういうのはなかなか再演されないもの。リョベート編「カタロニア民謡」(ギターソロ)はマーティン得意のレパートリーで、彼の初来日のときにも聴いて感動したもの。彼はこういうのほんとに上手い。

そしてマッキー作曲「フィジカル・プロパティ」はエレキギター+弦楽四重奏(エラン弦楽四重奏団)という編成自体が珍しい。エレキギターはディストーションのかかった音色で、ちゃんとロックの語法がちりばめられている(つまりタイトルはツェッペリンの「フィジカル・グラフィティ」に引っ掛けてますね)。変拍子だらけで弦楽パートも難しそう。若いカルテットのようだけど、大したものだなあ。さすが喜多直毅さん阪田宏彰さんと同じ国立音大出身である。芸大や桐朋は疑うくせに国立と聞くとつい贔屓してしまいそうになる私は変でしょうか。でも古くは山下洋輔、梅津和時といった超個性的なジャズの巨匠も輩出しているのだ。なにかあるぞ国立。

おっと話がそれた。主役のマーティン・フォーゲルさんだけど、また彼がエレキギター似合うんだな。体型もスリムだし。さすがイングウェイを生んだスェーデン出身、って関係ないか(ちゅーかイングウェイはもはや体型的にはアレか)。でもピックでの速弾きやライトハンド奏法もこなしていたし、副業でロックギタリストやったら・・・などと真面目に考えかけてしまった。

ここまでが第1部で、2部はキキ柏木さんによるプロコイエフ「ピーターと狼」のピアノ弾き語り(!)。「弾き語り」と言っても「弾く」部分は「語り」と(シンクロはしているけど)独立した作品になっているわけで、脳ミソこんがらがりそう。「歌+伴奏」の弾き語りとは別種の難しさがあるはず。ちなみに鈴木大介さんもblogで絶賛。演奏と語りはもちろんそれ自体上手いのだけど、同一人物が語りながら弾くことで、より気持ちがこもって聴こえる効果もある。全国の小学校とか回って演奏して欲しい、とこれは本当に真面目に思った。お見事でした。

こういうのはもちろん、3000円(前売り料金)でお得感満点のコンサート。

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2005.04.22

坂田明(Sax)+ジム・オルーク Jim O'rourke(G)セッションでインプロの魅力についてあらためて考える

4月21日、新宿ピットインにて。

坂田明(Sax)ジム・オルーク Jim O'rourke(G)坂田学(Ds)ダーリン・グレイ Darin Gray(B)クリス・コルサーノ chris corsano(Ds)ゲスト:吉見正樹(Tabla)

というメンバー。特に若き重鎮ジム・オルークと坂田明・学親子が共演ということでさすがの超満員。ジム・オルークってソニック・ユースの正式メンバーになったのね。坂田学はポラリスを脱退したばかり。その辺のファンの人たちも来てたと思うんだけどこのセッションは果たして・・・

予想通り、全編フリー・インプロでした。百戦錬磨の坂田(父)はさすがの貫禄。なにせビル・ラズウェル一派とはさんざん共演してるし、2002年のアルバム「フィッシャーマンズ・ドット・コム」では元マイルス・バンドのピート・コージー(g)らと共演して日本の民謡(漁師歌)を70年代エレクトリック・マイルスバンド風のファンクサウンドに乗せて高らかに歌うという暴挙?をやってのけたのだ。導入のソロ一発で、自分の世界を作り上げる。

評判の坂田学もさることながら、クリス・コルサーノ chris corsanoのドラムが凄い。ひょろっとした体型だが全身がしなやかな鋼のよう。要チェックだ。

ただ、メンバー全員がわりとすぐアクセル全開になってそのまま疾走、というパターンがやや多かったような気がする。もうちょっとインタープレイをじっくり楽しみたかったというのが正直なところ。ジム・オルークはずっと客席に背を向けていて、何をやっているのかわかりにくいというのもあった。これ普段ロックとか中心に聴いてる人はどうなのかね。

などと心配しつつ、たまたま来ていたうちの学生(坂田学ファンらしい)に感想を聞いたところ「こんな演奏なら3時間でも5時間でも」とのこと。いろいろ細かい点まで観察しており感心させられた。

嬉しい誤算なのだけど、同時に「インプロ慣れ」してしまった自分に気付きハっとする。自分も昔はそんな風に聴いていたのかもしれない。「わかったつもり」が一番こわいのだ。自戒を込めて。

30日のアルタードステイツ(内橋和久g,ナスノミツルb,芳垣安洋ds)も基本的にフリーインプロを演奏するバンドである(たまにアンコールでやるスタンダードがまた面白かったりするが)。こちらは内橋さんの変幻自在のギターサウンドと、長年続くレギュラーユニットならではの濃密なリアルタイム・コミュニケーションが大きな魅力。

。。。おっと、それも「わかったつもり」なのかもしれないな。気持ちを新たにして臨もう。

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2005.04.08

デュージャン+小沼ようすけ+喜多直毅セッション終わりました

7日のSTBライブ終了しました。

はじめにお詫び。当初STB139のサイトで「show start:20:00」と告知されており、こちらでもそれをコピーして貼り付けていましたが、実際には19時半開演でした。もし遅れた方がおられたら申し訳ないです。僕自身、当日まで20時開演と思い込んでいたもので(通常のSTBのライブがそうなので)。

Set list:

1st set
Dusan solo(improvisation)
Balkan Bargain(Dusan)・・・Dusan+小沼Duo
Violin solo(improvisasion)
Dream(喜多)・・・Trio

2nd set
Oleo(Onuma solo)
Over the rainbow・・・小沼+喜多
Monica's Stroll(Dusan)・・・Trio
Woman's Dance・・・Trio
(アンコール)
てぃんさぐぬ花・・・Trio

あれ、2ndはもう1曲あったような。あとで確認しときます。曲数は少ないですが、実際には長い即興演奏と続けて弾いたりしてるので、ボリュームはけっこうたっぷりでした。

個人的には前半はBalkan Bargainがツボ、後半はだいたい全部良かったな。デュージャン目当てで聴きに来た人はもっと彼の曲を聴きたかったかもしれませんね。僕も個人的にはもう1曲ぐらい、と思いましたが。ま、今回はコラボレーションということなので。

むしろかなり来ていたであろう小沼さんのファンの方があのぐらいの比重で満足してくれたかどうかが心配。しかし相変わらず見事なソロの他、デュオやトリオでも小沼さんの新境地と言えるような演奏が聴けました。

ところでコメントをいくつか削除して、その際間違えて最新のTBも1件削除してしまったような気がします。心当たりのある方は再送信していただければ幸いです。ご意見をいただくのはありがたいのですが、建設的な議論の意思が感じられないような一方的なコメントや、誤解に基づくと思われるコメントなどは削除することがあります。ご不満があればメールでどうぞ。アドレスはプロフィール欄にあります。

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2005.04.06

デュージャン・ボグダノビッチ(Dusan Bogdanovic)が奏でる、地球上で最もしなやかで美しいアコースティック・ギターサウンド

待ちに待ったデュージャン来日公演。まずは5日のソロリサイタル。

あーやっぱり「あの」デュージャンだ。CD「ワールズ」を聴きまくって、わくわくして迎えた来日公演で、期待をはるかに上回る演奏を聴いたときの感激が蘇る。

誤解を恐れずに言えば、けっこう地味な音楽である。テクニックは相当すごいのだけど、威圧的じゃないんだな。

だけど、すべての音が極限まで磨きぬかれた美しくさと繊細さを備えている。メロディもハーモニーも音色も。そして、生き生きとしたリズムと即興性が生む心地よい緊張感。

もうひとつのキーワードは「ポリフォニックなインプロヴィゼーション」だな。複数のラインが自由に絡まり合い、溶け合う。すべてが自然で、作為というものが感じられない。どこまでが作曲でどこからが即興なのか。おそらく本人も明確には区別できないんじゃなかろうか。

名曲「ジャズソナタ」は確かに進化していた。楽譜にはない長い即興のイントロ。途中もどんどん変化する。出版された譜面を見て弾いていたクラシック・ギタリストたちは、こういう演奏を聴かされたらもう弾くのがイヤになるかもね。

2回目のアンコールで、「即興で弾きます」と言って「さくら」のメロディを奏で始めた。もちろん途中からどんどん展開していって・・・

終演後、7日に共演する喜多さん、小沼さんと顔合わせ。お二人ともかなりインスパイアされた様子で、さっそく思いついたアイディアを話し合う。6日午後のリハーサルを経て、いざ本番へ。

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